2024年11月3日、FC東京が味の素スタジアムで湘南ベルマーレと対戦。30節の名古屋グランパス戦(9月14日)から5戦無敗(4勝1分)のホームチームはその勢いを駆って攻め立てると思いきや、個人的に予想外の結末が待っていた。
お馴染みの4-2-3-1システムで臨んだFC東京はトップ下の荒木遼太郎を軸にチャンスを作りながらもなかなかゴールを奪えない。右ウイングを担ったエヴェルトン・ガウディーノが味方との連係プレーも含めていまひとつで、ブレーキとなるケースが多かった。
加えて、CFのディエゴ・オリヴェイラもあっさりとボールを奪われる場面があるなど、攻撃を停滞させる一因になっていた。湘南の効果的なハイプレスがかなりストレスになっているように映ったFC東京は、上手く試合を運べないまま43分に鈴木章斗のミドル弾で先制されてしまう。
そして49分には畑大雅の個人技から2点目を奪われる。0-2となって追い詰められてからは湘南ゴールに迫る回数が増えたFC東京だが、それでもゴールは遠く、結局、0-2で敗戦。結果的に湘南の良さが目立つゲームとなった。
今季のFC東京はなぜか味スタでコンスタントに勝てない。スムーズに攻撃できず、組織としてあまり機能しないうちに失点。この日の湘南戦はそんな“ダメな時のFC東京”を象徴するような試合だった。
今季の味の素スタジアムでのリーグ戦績は2勝6分6敗。国立競技場で名古屋に4-1と快勝(9月14日)したあとの遠藤渓太の言葉が蘇ってくる。記者のひとりから「味スタでも勝ってください」と言われると、遠藤はスッと表情を引き締めてこう反応したのだ。
「本当ですよね、シャレにならないです」
FC東京のファン・サポーターはこの現状をどう捉えているのか。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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