MLBのオフシーズンは昨年に続き、大物プレーヤーの去就が話題となっている。今オフでは、ニューヨーク・ヤンキースのフアン・ソトがFA最大の注目選手として、多くの球団が獲得に名乗りを挙げると予想されている。昨年12月にロサンゼルス・ドジャース入りした大谷翔平の大型契約を上回るとの予測もされるなど、ソトが中心となるストーブリーグはまさに白熱の様相だ。
【動画】日本のエース、山本由伸から放ったフアン・ソトの豪快弾! その中でスタープレーヤー獲得を望みながらも、立て続けに大物に逃げられた“ある球団”の苦いエピソードなども伝えられている。米メディア『FANSIDED』の記者、クリストファー・クライン氏は昨年冬のトロント・ブルージェイズの動向に触れながら、今オフのソトの“争奪戦”を展望している。
同サイトにおいてクライン氏は、ブルージェイズが大谷獲得を目指した昨オフの顛末を振り返っており、「オオタニは最終的に西海岸を選んだ。ある時点では、オオタニがブルージェイズと契約するかもしれないと、北の国境を越えるフライトを皆が追いかけたものだ」と回想。
さらにその後、ソトのトレードでの獲得も計画されたとしながらも、「ソトはニューヨーク・ヤンキースのユニホームを着ることになった」と綴っている。
その上で、「ブルージェイズは、二度にわたりエリート級の選手に手が届かなかったのだ。最終的にトロントはピークを過ぎたベテランの寄せ集めで妥協し、シーズンはあっという間に失速。2024年のブルージェイズの雰囲気は過去最悪といっても過言ではなかった」と両スター選手を逃した影響が大きかったと論じている。
また、今オフでもブルージェイズがソト獲得に名乗りを挙げると見込みながらも、「結末は見えている。ブルージェイズが大金を用意し、準備を整えても、ソトは結局ヤンキースと再契約するか、メッツに移籍するか、最悪の場合ドジャース入りするかもしれない」と主張。続けて、「我々はソトがヤンキースやドジャースのユニホームを着るのをただ見守るだけになるだろう」と悲観的な言葉を並べた。
クライン氏は、仮にソトのブルージェイズ入りが実現した場合、「トロントを真の優勝候補に変貌させることができる」と予想している他、「彼がどれだけこの型破りな道を歩む覚悟を持っているか」などと見解を示している。
様々な思惑が入り乱れるオフシーズン、「勝者」となる球団は、果たしてどこになるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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