千葉マリンスタジアム (C)週刊実話Web

ポスティングシステムによる申請の手続きが11月1日に始まった。それに合わせ、メジャーリーグ公式サイトが、日本と韓国からの挑戦が予定されている選手の特集記事を掲載した。

「日本人選手では、巨人の菅野智之と岡本和真、千葉ロッテの佐々木朗希(23)などが取り上げられていました」(現地記者)

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佐々木については、特に目新しい情報はなかった。また、今オフに挑戦するとも書かれていない。

「クライマックスシリーズファーストステージが終了した10月14日、千葉ロッテの松本尚樹球団本部長が記者団に囲まれました。佐々木のポスティングを認めるのかどうかも質問され、これから本人と話し合うと答えていました」(スポーツ紙記者)

だが、一部メディアは今オフの挑戦を既成事実のように扱っていた。その影響によるものだろう。千葉ロッテの新球場問題も停止してしまった。

「昨年の球団の仕事始めで、千葉市がZOZOマリンスタジアムを改修するか、建て替えるのか、移転も含めて検討していることが明かされました。高坂俊介球団社長は2年以内に具体案が示されるようだと話していました」(地元メディア記者)

その2年が間もなく終わる。だが、千葉市からは何の音沙汰もない。

県、市、地元財界などの話を総合すると、“球場所有者”の千葉市はモノレールの沿線上に新球場を建設するのが一番と考えているが、現球場周辺の“駐車場所有者”である県は京葉線新駅の近郊に建て直すのを希望しているという。

“球場管理者”の球団は、その決定を待っている状況だ。

新球場建設は佐々木の去就次第

「現球場は海風に晒されているため、老朽化が激しく、’19年からの3年間で9億円の修繕費を投じました。移転か、建て直しか、結論を急ぐべき。地元財界の協力も必要ですが、佐々木の米球界挑戦が決まったらどうなるのか? 佐々木のことは応援してあげたいが、新球場を造る機運は一気に下がってしまう」(同)

市は新球場建設に80億円の予算を組んでいるが、日本ハムのエスコンフィールドは約600億円が投じられた。

「地元財界も佐々木がいなくなったら、協力しないかも。行政が移転か否かの結論を保留しているのも佐々木の去就を見守っているからでは?」(同)

全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者は、佐々木について自身のXへ「ロッテからのオファーを拒否した。エースの状況は依然として不透明。MLB球団からポスティングされる可能性もあるが、マリーンズとの交渉を継続する可能性もある」と投稿している。

佐々木が米球界挑戦の時期を見誤ったら、千葉県も大打撃だ。

「週刊実話」11月21日号より一部内容を変更