元横浜DeNAベイスターズ監督の中畑清氏が、元読売ジャイアンツ・高橋尚成氏が自身のYouTubeチャンネル『高橋尚成のHISAちゃん』に出演。ベイスターズの日本一に喜びの声を上げた。

■ベイスターズ日本一についてトーク

中畑氏と高橋氏が日本一をつかんだベイスターズについてトークをした今回の動画。

スタッフから「DeNAの日本一、おめでとうございます」と声をかけられた中畑氏は「そうやって言われるのが筋として正しいのかわからない」と少し戸惑った表情を浮かべる。

日本一については「優勝したと言う現実を受け入れるのに時間がかかった。それだけ悲惨な時代を担当していたので」と語った。

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■三浦監督の采配が「ズバズバ当たった」

パシフィック・リーグを貯金42で勝ち抜いた福岡ソフトバンクホークスを倒したことに中畑氏は「2つの貯金しかないチームが勝った。本当の意味での下剋上。あの勝ちっぷりは歴史に残ると思う」と称賛する。

高橋氏が「短期決戦での戦いがすごく良かった」と指摘すると、「監督と選手のかみ合わせ。こんなにうまくハマってくれるのか。代打にしてもそう、中継ぎにしてもそう。代えるタイミングとかさ、三浦大輔の采配がズバズバ当たるんだよ」と中畑氏は語る。

さらに「それにまた、選手が応えるんだよ、悔しいくらいね。俺のときになんでやってくれないんだ」と笑った。

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■MVPの桑原選手に…

日本シリーズを戦うごとにチームが成長したと話す中畑氏は「とくに中途半端なやつだったんだけど、クワマン」とMVPを獲得した桑原将志選手に言及。

続けて「追い込まれても、ど真ん中を平気で見送ってたやつだった。あんな選手が、球に食らいついて、『最後の最後まで絶対諦めない野球をやるんだ』ってさ。俺が口酸っぱく言ってたこと。俺はそれだけだったんだよ」と語った。

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■言い続けたことが実を結んでくれた

中畑氏はさらに「弱いチームでも最後まで諦めない野球をやり続けるんだぞ、それだけは頼むぞと選手に言い続けたことが、実を結んでくれたのかなと」話す。

高橋氏も「たしかにそうですね。中畑さんの礎がなんとなく残っているような感じでしたよね」と同調する。

その後も中畑氏は自身の監督時代を回想しながら、DeNAの日本シリーズを振り返っていた。

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■DeNAの基礎を作り上げた中畑氏

ベイスターズの親会社がTBSからDeNAに移った2012年、高田繁GM(当時)の要請を受け、中畑氏は監督に就任した。

当時、チームは4年連続最下位と超暗黒期。負け癖のついていたベイスターズを見た中畑氏は「最後まで諦めない」「挨拶をきちんとする」など、改革に乗り出す。

また、筒香嘉智選手や山崎康晃選手、梶谷隆幸選手など若手選手も積極起用した。結果は出なかったものの、観客動員が大幅にアップするなど、DeNAベイスターズの基礎を作り上げたといわれている。

■中畑氏がDeNAの日本一を語る
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治