【新日本】IWGP世界ヘビーへの通行手形に…辻「このベルトを自分のやりたいことを叶えるために使う」 1・4GLOBAL戦会見

 1・4東京ドーム大会でのIWGP GLOBALヘビー級選手権試合へ向けた会見が6日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、王者デビッド・フィンレー、挑戦者・辻陽太が出席。GLOBAL王座初挑戦となる辻は「このベルトを俺は自分のやりたいことを叶えるために使う。その一歩にしたい」との意向を示した。

 GLOBAL王者・フィンレーが11・4大阪大会でタイチを下した試合後、辻を次期挑戦者に指名。1・4ドーム大会でのタイトルマッチが決まった。両者は今夏G1で公式戦、準決勝と2度対決し、いずれも辻が勝利。フィンレーは雪辱戦となる。「銃口が敵だけではなく味方からも向けられているかもしれないという焦燥感がある」と胸の内を明かしたフィンレーは「今回のタイトルマッチで俺はより強さを証明しないといけない」と言い切った。新日本でも活躍した父デーブ・フィンレーの教えは「勝つならば何としてでも勝て」というもの。フィンレーは「昨年のWRESTLE KINGDOM同様にチャンピオンとしてリングを降りるためならば、どんな手を使ってでも勝つ」と手段を選ばない構えを見せた。

 対する辻はGLOBAL王座初挑戦となる。G1でフィンレーに連勝したとあって自信満々。「乱入を使ったり、武器を使ったり、彼一人だけがこざかしい真似をしてプロレスをしている」と指摘したうえで「新日本プロレス最大のビッグマッチ1・4東京ドーム大会ではスピード、技、パワーすべてを正々堂々とぶつけるプロレスが彼と出来たらいいな」と王者に投げかけた。

 辻はGLOBAL王座を「IWGPヘビー級のベルトが統合されて、今まであったインターコンチの代わりにできたベルト」と位置づけ、「自分の中ではIWGP世界ヘビー級のベルトが新日本プロレスの中でトップ」と考えている。「4月に内藤さんに負け、8月G1決勝でザックに巻け、今現状、俺にIWGP世界ヘビーに挑戦する資格はない」と自己分析した辻は「俺はこのベルトを自分のやりたいことを叶えるために使う。その一歩にしたい」と戴冠後を見据えて宣言した。辻の言う“やりたいこと”がIWGP世界ヘビー挑戦であることは言うまでもない。2025年に頂点を目指すためにも辻は年頭決戦で“通行手形”を手にする。