ツタンカーメン王のデスマスクが、女性のために作られたかもしれないという。

英ヨーク大学の研究者は、同マスクの耳にある穴が、身分の高い女性か子供、さらに遺体も発見されていないツタンカーメンの継母のために作られた可能性も提唱している。

18歳で急死したツタンカーメンに代わり、他の顔がマスクに移植されたのではないかとして、エジプト学者のジョアン・フレッチャー教授はこう話す。

「このマスクは材料の金を比較したところ、顔だけが他の部分と全く違う金で作られており、成人男性ファラオのために作られたものではありませんでした」

さらに専門家らはツタンカーメンの埋葬された大きさが、予想される本人の身体のサイズよりもはるかに小さかったことを示唆している。

フレッチャー教授はこう続けた。

「謎を深めるために、ツタンカーメン王の墓の壁には黒い斑点が点在しており、多くの専門家が墓が封印された時、ペンキがまだ濡れていたことを示しており、墓の完成が急がれたことを示唆していると指摘しています」