11月9日に開催されるJ1第36節で、3位のFC町田ゼルビアと7位のFC東京が国立競技場で対戦する。
注目の“東京ダービー”を前に、この一戦を無料生中継する「ABEMA de DAZN」に、元日本代表MFで解説者の水沼貴史氏が町田についてコメントを寄せた。
「FC町田ゼルビアの黒田監督が掲げる“負けないサッカー”が注目されていますが、同時にその戦術には、徹底的にゴールを目ざす姿勢が見られます。チーム全体が前に向かって攻撃を仕掛けつつも、やみくもに突き進むのではなく、中盤での無駄なボールロストを避ける戦い方を心がけています。
セットプレーやロングスローといった武器を活かし、サイドを徹底的に攻めることで攻撃の幅を広げ、サイドが開けば中央突破を図る柔軟な戦術が特長です」
J1初挑戦の町田は一時首位に立っていたが、直近5試合は2分3敗とトーンダウン。3位に順位を下げている。
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水沼氏は「町田のサッカースタイルは大きく変わっていないため、他チームに研究されやすくなっています」と分析する一方で、「それでもボール保持力を強化することで違いを見せつつあります」と見解を述べる。
「平河悠選手らがチームを去ってしまいましたが、相馬勇紀選手の加入など新陳代謝が良いとも言えますが、当初の構想から変化が見られる部分も。昌子源選手のリーダーシップが重要な役割を果たしており、もし中山雄太選手が加わっていれば、さらに違った展開も考えられたかもしれません。また、白崎凌兵選手や杉岡大暉選手も重要な役割を担っています」
FC東京戦では藤尾翔太が出場停止で不在。水沼氏は「ミッチェル・デューク選手やオ・セフン選手ら高さを活かしサイド攻撃を仕掛けていくかと思います」と展望する。
さらに「町田は現在、国立競技場での試合で未勝利であり、今回勝利できるかがとても重要になってくると思います。特に来季のJ1リーグで町田が躍進できるか、さらにJ1初昇格のシーズンでアジアに挑戦する権利を獲得できるか。J1初昇格でAFCチャンピオンズリーグエリートに出場できれば、リーグ優勝とはまた違った“大きな快挙”だと思います」と期待を寄せる。
首位のヴィッセル神戸とは勝点7差。2位のサンフレッチェ広島とは同5差。ラストスパートでどこまで巻き返せるか注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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