11月21日(木)から愛知県と岐阜県をまたぐ形で行なわれる世界ラリー選手権(WRC)最終戦ラリージャパン開幕を前に、東京・千代田区の衆議院第一議員会館でウェルカムイベントが実施された。
このイベントは、ラリージャパンに向けて来日したドライバーやチームを歓迎するためのモノ。2023年大会の時も、ラリーを前に東京・港区の綱町三井倶楽部で同様の歓迎イベントが開催された。
今年はトヨタからヤリ-マティ・ラトバラ代表や勝田貴元、エルフィン・エバンス、ヒョンデからティエリー・ヌービルとマーティン・ヴィーデガ、M-スポーツ・フォードからグレゴワール・ミュンスターなどが登場し、ラリージャパン2024年実行委員会代表である豊田市の太田稔彦市長や、ヌービルやヴィーデガの母国ベルギーのアントワン・エヴラー駐日大使、エストニアのマイト・マルティンソン駐日大使、丹野みどり衆議院議員らが迎え入れた。
太田市長は、豊田市が主催者になって2度目の大会となる今年のラリージャパンに向けて、次のように意気込みを語った。
「何よりも安心、安全かつカーボンニュートラルに向けた先進的な大会、そして誰の心にも残る大会を目指して参りたいと思います」
「とりわけ安心、安全ということで言いますと、アスリートの皆さんはもちろん、観客の皆さんの安全をしっかりと配慮して、楽しい大会を目指したいと思います」
「またラリージャパンはFIAの環境認証で三つ星を取っております。あらゆる面で環境に配慮し、ラリーを通してカーボンニュートラル社会を目指すといった大会にしたいと思っています」
またチームとしても自身としても母国戦となる勝田は、昨年のラリージャパンではクラッシュで後退を強いられたという悔しい思い出があると明かす一方で、フィーリング自体は良いとのこと。2022年のラリージャパンで獲得した3位表彰台を超える結果を目指すと語った。
「僕にとってホームラウンドはものすごく重要ですし、チームにとっても、日本のモータースポーツファンにとっても大事なラリーになると思います。今年含めこの3年、ラリージャパンを作り上げてくれた皆さんに、まず感謝の言葉を届けたいと思います」と勝田は言う。
「僕としては、もちろん悔しい思いがありますが、フィーリングはすごく良いです。チームも(マニュファクチャラーズ)タイトルがかかった重要なラリーになります」
「まず自分のベストパフォーマンスを出し切りたいです。目標というところでは、一昨年3位表彰台に上がっていますが、それ以上の結果を。もちろん、チームのタイトルに貢献できるような走りを週末通してしたいと思っています」
「プレッシャーはもちろんありますが、これは自分のモチベーションというか良いエネルギーになっているので、今年は昨年以上の方に見ていただきながら、楽しいイベントにしていけるようにひとりのドライバーとして貢献できるよう頑張りたいと思っています」