2024年シーズン、MotoGPへ大注目ルーキーとしてステップアップしてきたペドロ・アコスタ(GASGAS)だが、彼は1年目のチャンスを台無しにしたことを悔やんでいると振り返った。
アコスタは今年、弱冠20歳でMotoGPクラスへ昇格。序盤戦ではルーキーながらも連続表彰台を獲得するなど、期待に恥じない戦いぶりを披露した。
しかし中盤戦以降、アコスタは転倒が増加。それによってチャンスを逃してしまうことも増えた。
最も痛いミスとして挙げられるのは、ポールポジションを獲得し、優勝争いを繰り広げながらもスプリントと決勝の両方で転倒してしまった日本GPだろう。
最終戦ソリダリティGPで報道陣の取材に応えたアコスタは、ルーキーシーズンのこれまでを振り返ると、達成可能だった優勝という目標が、自らのミスによって台無しにしてしまったことが問題だったと話した。
「今シーズン、僕は何度も優勝を争っていたけど、問題は僕が全部台無しにしてしまったことなんだ」
アコスタはそう語る。
「優勝を争うという目標があったんだ。その可能性は現実的なものだったし、夢のようなモノではなかった。何度そのチャンスを僕自身で無駄にしてきたのかは直視したくないけど、それもこの仕事の一部だ」
「犯してきたミスを全部考えてみると、今でもまだランキングで5番手にいるなんて信じられないことだ。これは十分に重要なことだけど、でも1年をいいムードとリザルトで終えることが、より大事なんだ」
なお最終戦前時点でのランキング5番手というポジションは、KTM陣営でトップとなっている。
アコスタはこれまでの19戦を振り返り、10点満点で採点するように求められると、6点を自分につけた。
「6点だ。ミスや失ったポイント、馬鹿げたクラッシュなど全てをひっくるめると、6点なんだ」
「終盤のレースでは色々試していて、レースでも色々やっていたんだ。週末に取り組む時間が足りていない」
「6点をつけたのは、最初は上り調子で、あとから落ち込んでいくだろうと言っていたことも関係している。僕の見立てでは、終盤の数レースではそうはならなかったようだった。だから悪くないよ」