MotoGP2024最終戦ソリダリティGP開幕! FP1はラストレースの中上貴晶がトップタイムで好スタート

 11月15日、MotoGP最終戦ソリダリティGPが開幕。初日のフリー走行1回目ではLCRホンダの中上貴晶がトップタイムを記録した。

 MotoGPは当初予定されていた最終戦バレンシアGPが、同地域の豪雨被害によって中止。代替戦の舞台としてカタルニア・サーキットが選ばれ、名称もソリダリティGP(バルセロナ連帯GP)となった。

 FP1開始直後、ファビオ・ディ・ジャンアントニオの代役として参戦しているドゥカティのテストライダーであるミケーレ・ピッロがターン5で転倒。気温13度、路面温度14度と寒いコンディションだったため、走りにも慎重さが求められる状況だった。

 また5分経過というころ、GASGASのペドロ・アコスタとアウグスト・フェルナンデスがクラッシュ。ターン5立ち上がりでイン側につけていたアコスタが、立ち上がりでアウト側のフェルナンデスに接触してしまった形だ。ライダーに怪我はなかったものの、このクラッシュによって撒かれた砂などの清掃も必要だったため、セッションは一時的に赤旗中断となった。

 清掃が終わり赤旗が解除され、ライダー達は再びコースイン。5月のカタルニアGPとは大きくコンディションが異なる中での周回を重ねていった。

 赤旗の原因となったアコスタもその後走行に復帰し、暫定トップタイムを更新する1分40秒912をマークした。

 トップタイムが更新されない時間帯が続くセッション中盤となったが、MotoGPフル参戦ラストレースとなる中上貴晶(LCRホンダ)がターン2で転倒。幸いにも怪我はなかったようだ。

 その後、逆転タイトルを目指すフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が1分41秒083を記録して5番手と上位のタイムを記録。ライバルのホルヘ・マルティン(プラマック)に近いペースで走った。

 ラスト3分を切った頃にライダーはアタックへと向かい始めた。その中で中上が1分40秒501をマークし、暫定トップタイムを更新した。

 バニャイヤやマルティンといった上位ランカーらはタイムをあまり縮められないままFP1が終了。MotoGPでのラストレースを迎えた中上が、FP1トップタイムとなった。2番手はアコスタ、3番手はアレックス・マルケス(グレシーニ)だ。

 ランキング首位で最終戦を迎えているマルティンは5番手。バニャイヤは7番手タイムでセッションを終えた。

 なおバニャイヤはFP1後のスタート練習の際、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)にアウト側ギリギリを追い抜かれた直後に転倒。フロントタイヤをロックさせてしまった様子だった。