千葉ロッテからポスティングによるメジャー移籍を目指している佐々木朗希。今月9日、球団がポスティング手続きを進める意思を表明して以降、連日多くの米国メディアで移籍先の予想などが行なわれるなど、日本人右腕をめぐる報道が過熱の一途を辿っている。
【動画】MLB公式が配信! WBCで見せた佐々木の好投ハイライト 佐々木の高いポテンシャルやスキルはすでにメジャー関係者の間でも広まっており、今オフの移籍市場における目玉選手にも位置付けられている。だがその一方で、コンディションへ疑問を投げかける声も少なくない。佐々木がNPBの5年間、シーズンを通して投げ抜いた経験が無いことに加え、近年メジャーに渡った日本人投手が故障に見舞われていることなども、懸念点となっているようだ。
米メディア『Last Word On Sports』が現地時間11月14日、佐々木の特集記事を配信。メジャー移籍へと向かう佐々木に対し、「日本ではいくつかの課題を抱えていたが、それらの問題はMLBでも引き継がれる可能性がある」と指摘。米国でのフィジカル面の適応について論じている。
同メディアは、ニューヨーク・メッツの千賀滉大やロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がそれぞれ、移籍後には活躍をみせながらも1~2年の間で怪我に見舞われている例を挙げながら、佐々木についても「課題は見逃されるべきではない」と主張。「試合を長く投げることや、怪我の問題も抱えている」などと不安要素に言及している。
また、MLB屈指の速球派投手の名前を挙げ、「課題は修正可能だろうが、ジェイコブ・テグロムのような存在にはなり得ないかもしれない」として、これまで同様のパフォーマンスの再現に否定的な見解を示した。
さらに同メディアは「ササキは『持続性』と『スピード』のどちらかを選ばなければならないかもしれない」などと、今後のプレースタイルを見通すとともに、その上で、「23歳という若さで、ササキは怪我の問題を抱えながらMLBで成功することができるのだろうか? おそらく、成功することは可能だろう。しかし、成功が保証されているわけではない」と断じている。
他にも、「ササキは幸いにも最初から巨額の契約を結ぶことはないだろう」と綴っており、それを踏まえ「どの球団にとってもリスクはそれほど大きくない」と説いている。トピックにもあるように、メジャー移籍後は投球スタイルの変化も求められる可能性もある中で、若き剛腕がどれだけパフォーマンスを発揮できるか。大きな挑戦がまもなく始まろうとしている。
構成●THE DIGEST編集部
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