日本代表は現地時間11月15日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、インドネシア代表と敵地ジャカルタで対戦。35分に鎌田大地と小川航基の連係で誘ったオウンゴールで先制した後、40分に南野拓実、49分に守田英正、69分に菅原由勢が追加点を挙げ、4-0で一蹴した。
首位に立つ森保ジャパンが4勝1分とした一方で、最下位のインドネシアは3分2敗に。もっとも、同国はW杯常連のサウジアラビア、オーストラリアと引き分けるなど健闘を続け、過去4戦はいずれも接戦だったなか、初めて差をつけられる結果となった。
この完敗を受け、米大手ネットワーク『ESPN』は「日本の猛威で、インドネシアはいまだに存在する階級の格差を残酷に思い知らされる」と題した記事を掲載。久々の“ノックダウン”について、次のように報じている。
「ここ最近、インドネシアは自分たちの体重以上のパンチをする習慣がある。FIFAランキングは130位だが、アジア最終予選に出場するわずか18チームの1つであり、実質的にはアジアの上位に位置している。彼らの戦いはポジティブに進み、サウジアラビア、オーストラリア、バーレーンとの印象的な引き分けの後、先月の中国戦での惜敗が最初の敗戦となった。
それにもかかわらず、間違いなく今大会で頭ひとつ抜けているチームと対戦した際、強豪との間にまだ存在するクオリティの差に関して、残酷な現実を突きつけられた。序盤は何度か脅威を与えていたが、ひとたびスイッチが入ると、日本の暴れっぷりに全く歯が立たなかった」
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同メディアはそのうえで、「W杯出場は彼らの成長段階においては、常にファンタジーだった。だからといって、大きな夢を見るべきではないというわけではない。しかし、フットボール最大の舞台に立つ大陸最高峰の1つになるには、まだまだ差があると知ったはずだ」と説明。今後に活かすべく、こうも伝えている。
「インドネシア代表のシン・テヨン監督にとっては、若い選手たちにまだ埋めなければならない差を伝える機会にもなるはずだ。おそらく彼らは、トップクラスの相手であっても、その差は細かいディテールに集約されると学ぶだろう」
東南アジアの雄インドネシアとは、舞台を日本に移して来年6月にも対戦する。その時、両者の差に多少なりとも変化はあるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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