日本代表は11月15日、敵地で行なわれた北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第5戦でインドネシアに4-0で大勝した。インドネシアを率いるのが韓国出身のシン・テヨン監督ということもあり、試合結果は韓国でも各メディアを通じて広く報じられている。
「“シン・テヨン・マジックでも防げなかった”日本、4-0でまた大勝…インドネシアは勝点3で“脱落危機”」(スポーツメディア『SPOTV NEWS』)
「日本、シン・テヨン監督のインドネシアを4-0で撃破…C組首位疾走」(経済メディア『Mediapen』)
「シン・テヨン号のインドネシア“沈没”、ホームで日本に0-4大敗」(ネットメディア『スポーツ韓国』)
「シン・テヨン号インドネシア、日本に0-4完敗…W杯予選5試合未勝利」(通信社『聯合ニュース』)
「“シン・テヨン・マジックはなかった”インドネシア、“アジア最強”日本に0-4完敗…依然として最終予選未勝利」(サッカー専門メディア『InterFootball』)
なかでも、「シン・テヨンのインドネシア、日本に0-4無気力な敗戦…グループC唯一の“未勝利”で最下位」と見出しを打ったスポーツ紙『スポーツソウル』は、「インドネシアはホームで1得点もできず、多くのゴールを奪われる屈辱的な敗戦となった。前半中盤まで“密集守備”を構築し、無失点で日本の猛攻を耐えていたが、前半35分にオウンゴールで失点した後、崩れてしまった」と試合を総括。特に、同試合のMOMに輝いた菅原由勢の4点目を「戦意を挫くゴール」と評した。
「日本は戦力差が明らかなチーム相手に大勝を収める」というサッカー専門メディア『FOOTBALLIST』も、「(日本は)第1戦で中国を7-0、第2戦でバーレーンを5-0で制した。今回のインドネシア戦含め3試合合計16ゴールだ。サウジアラビア戦で2ゴール、オーストラリア戦で1ゴールを決めた姿とは大きく対照的だ」と見解を伝える。
そのうえで、「日本はアジア予選のチームで最も完璧な攻守のバランスを誇るチーム。19得点1失点で得失点差は+18だ。別組1位の得失点差は、韓国が+7、イランが+6だ。2倍以上の差がある」と森保ジャパンの圧倒的な強さを称えた。
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また、同メディアは先発11人中9人を帰化選手で揃えたインドネシアを「準備はしっかりできていたが、選手たちのクオリティの差を縮めることができなかった」とし、「戦術的には日本の虚を突いたが、フィニッシュの場面で選手たちの判断と技術が惜しかった」と敗因を分析していた。
ただ、そんなインドネシアに「W杯本大会の希望は生きている」と伝えたのは、ネットメディア『スターニュース』。2位以下が混戦状態のグループCを「泥の組」と表現し、「インドネシアは日本戦で敗れたが、本大会行きの希望はある。勝点3のインドネシアは2位のオーストラリアとわずか3ポイント差だ。残り5試合で十分に持ち直すことができる。最終予選では2位までが本大会にストレートインできる」と、同国の巻き返しに期待を寄せていた。
なお、日本対インドネシアの前日には韓国代表が敵地でクウェートと対戦し、3-1で勝利した。FC町田ゼルビアのオ・セフンが代表戦2試合連続となるゴールを決め、10月シリーズを負傷欠場したソン・フンミンも韓国代表歴代2位タイとなるAマッチ通算50点目をマーク。これで4勝1分と無敗を維持し、2位のヨルダンと勝点5差の首位キープに成功している。
第6戦では日本が中国、韓国がパレスチナとアウェー2連戦目を迎える。次戦が2024年最後の国際Aマッチとなるだけに、両国ともに勝利して年内の代表活動を締めくくりたいところだ。
構成●ピッチコミュニケーションズ
参照記事:「インドネシア、日本に無気力な敗戦」森保Jの大勝に韓国紙も反応…菅原のゴールで「戦意挫いた」
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