バンテリンドーム ナゴヤ (C)週刊実話Web

中日・井上一樹新監督(53)の提案により、根尾昂(24)の背番号が変更されることになった。

「新しい番号が決まるのは、ドラフト指名された選手との入団交渉、外国人選手やトレードなどの補強が終わってからになります」(球界関係者)

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投手に専念して3年目の今季は、散々な成績だった。8月の広島戦で先発登板のチャンスをもらったが、初回にいきなり5点を献上。3回6失点で、目も当てられないほどだった。

「ファーム戦では良いときと悪いときがあります。その差があまりにも大きすぎて、先発投手の責任イニングを投げきれるか、試合序盤に大炎上するかのどちらかでした」(名古屋在住記者)

良いときと悪いときがハッキリしているのは、プロの投手としては致命的なのかもしれない。一軍レベルの先発投手であれば、調子が良くないときでも、粘って最少失点で抑えるピッチングができる。投手・根尾は、それができないのだ。

しかし、根尾について取材をしていると、「一生懸命に練習しているんだけど…」というフレーズが必ず出てくる。

「高校時代は投手と打者の両方に光るものがあり、守備も巧みなほうでした。大谷翔平以来の“二刀流”選手になるのではないかとも期待されていましたが、現在は投打ともに伸び悩んでいます」(同)

小笠原慎之介の「11」番も候補

現背番号の「7」は野手番号だ。背番号変更は「投手がダメなら、また打者で」の甘い気持ちを捨てさせる狙いもある。

井上監督はフェニックス・リーグ中、なにかのついでのような軽い口調で根尾に「アキラ、変えるか?」と聞いたという。根尾も「はい、お願いします」と、淡々と返したそうだ。

「根尾は賢いので、背番号変更の意図を瞬時に理解しました。今後に期待です」(前出・球界関係者)

とはいえ、中日は今年のドラフト会議で支配下選手として4人の投手を指名した。今のところ、再スタートを切るのに相応しい番号が空いていないのだ。

「小笠原慎之介がメジャーに行けば『11』番が、また絶対的守護神のマルティネスがソフトバンクに強奪されることになったら、『92』番も候補になります」(同)

再スタートはリリーフとの情報もある。「11」番にしても「92」番にしても継承となれば、背番号の重圧で潰されてしまいそうだ。

「週刊実話」11月28日号より