Blackmagic Design導入事例:コロンビア国営テレビ局「Canal 1」の場合

Blackmagic Designによると、コロンビアの国営テレビ局である「Canal 1」が、毎週放送するインタビュー番組「1 a 1」および毎日の料理番組「Tú Tienes la Sazón」を、Blackmagic Studio Camera 6K Proで撮影しているという。また、Canal 1はそれらの番組の編集とグレーディングに、Blackmagic Designの編集、カラーグレーディング、VFX、オーディオポストプロダクション用ソフトウェアであるDaVinci Resolveを使用しており、国内放送だけでなく、同局のソーシャルメディアプラットフォームを通した配信も行っている。

1954年にボゴタで創設されたCanal 1は、ニュース、エンターテイメント、テレビシリーズなど、多様な番組を提供している。同局は国営だが、2017年からはPlural Comunicacionesが番組編成を行なっている。最近では、Canal 1は同局の代表であるラミロ・アベンダーニョ氏が司会を務める「1 a 1」で著名人のインタビューを特集したほか、料理番組「Tú Tienes la Sazón」では料理学校のGastronomía Mariano Morenoとコラボレーションして視聴者を食の旅へと誘った。

放送およびソーシャルメディアを通して洗練された高品質の体験を視聴者に届けるために、Canal 1は、撮影からポストプロダクションまでの完全なBlackmagic Designフローを採用している。

Canal 1のテレビエンジニア、ラウル・ゲーテル・モレノ氏は、次のようにコメントしている。

モレノ氏:Blackmagic Designを選択した理由は多くありますが、そのうち一つは、価格に対して品質が非常に高いことです。

予算内に抑えながら、かつ視聴者が求める品質に妥協しないことが重要でした。また、撮影チームとポストプロダクションチームが既存のワークフローに統合しやすい製品である必要もありました。

これらの番組の撮影では、2台のBlackmagic Studio Camera 6K Proが使用されている。

モレノ氏:これらの番組はスタジオ内で撮影していますが、他のシーンを撮影する際には屋外に持っていくことができ、その場合でも同じレベルのシネマライクな画質を出力できるカメラが必要でした。

Blackmagic Studio Camera 6K Proは、二つのカメラが一つになったような製品です。非常に高品質のスタジオカメラでありながら、コンパクトな設計で屋外でも簡単に持ち運べるからです。

現在は4Kで撮影しているが、モレノ氏は、同テレビ局の将来を保証する6K撮影機能と、離れた場所での撮影をサポートするイーサネット接続に対応していることが重要だったとコメントしている。

また、モレノ氏とスタッフは、スタジオおよび屋外での収録用にATEM SDI Extreme ISOライブプロダクションスイッチャー、同スイッチャーの信号をIPで送信するためのATEM Streaming Bridgeコンバーター、クリップの収録・再生を簡単かつスピーディに行うHyperDeck Studio HD Mini放送デッキを使用している。

モレノ氏:ATEM SDI Extreme ISOは小型でパワフルなので、持ち運びが簡単で、任務を問題なく遂行できるので、屋外のあらゆるプロジェクトに最適です。また、すべての入力をプログラム出力と同時に配信・収録できます。

複雑で高価で管理しにくいワークフローを使用せずに、二つの高品質な番組を制作してテレビ放送できるのは、非常に助かります。

ポストプロダクションでは、チームはDaVinci Resolve Studioで放送用にこれらの番組のカラーグレーディングと編集を行い、後に同局のYouTubeチャンネルにアップロードする。また彼らは、クリップをカットして同局のソーシャルメディアプラットフォームに載せて番組の宣伝も行っている。

モレノ氏:当局のポストプロダクションチームは、DaVinci Resolve Studioをすぐに使うことができました。インターフェースが直感的だからです。習得にあまり時間はかかりませんでしたし、カラーグレーディングと編集を同時に行えるのは利点です。

これらのカメラで得られる画質は格別で、番組を独自のスタイルにするためにわずかなカラー調整だけを加えています。その後、チームが最終的な編集をチェックして、ソーシャルメディアでエピソードの宣伝に使用するクリップを決定します。

DaVinci Resolve Speed Editorキーボードは、チームがコンテンツを検索して編集を行う上で役立っているという。

モレノ氏:DaVinci Resolve Speed Editorは、場合によっては時間がかかるベーシックな編集を行う上で、ポストプロダクションチームに必要な時間を削減してくれています。ポストプロダクションが高速化し、より効率的になりました。毎週放送する番組ですから、これは非常に重要です。

当局でBlackmagic Design製品で構築したフローを、私たちは非常に誇りに思っています。

私たちは視聴者に一流の体験を提供しています。両番組で大きな成功を収めているので、他の番組で同じ機材を使用するのが非常に楽しみです。