20坪の平屋を建てる際のポイント
20坪という決して多くない空間を、より生活しやすい環境に整えるには、どのようなポイントに注目するとよいでしょうか。
廊下を減らす
廊下は、基本的に部屋同士を行き来するための移動スペースです。
2階建てでは、上下への移動に必要な階段スペースや廊下が必要でしたが、平屋では廊下部分も床面積にプラスできます。
さらに床面積を広く確保したいなら、廊下部分を最小限にすると、リビングやキッチンなどで使える面積を増やせるでしょう。
引き戸を活用する
20坪という環境をより有効にするなら、部屋の扉には引き戸を選びましょう。
開き戸にすると、開け閉めに必要なスペースが必要となりますが、引き戸であれば横にスライドさせるので、扉の開閉部分を他のスペースに活用できます。
同じ引き戸でも壁と壁の間に収納できる引き込み戸なら、よりスペースが上手く使えるでしょう。
いかに空間が使えるかを考えながら、部屋のデザインやテイストに合わせた扉を選ぶのがおすすめです。
断熱対策が必要
平屋は2階部分がないため、断熱対策が重要なポイントです。
2階部分がある住宅では、太陽の熱は空に近い2階部分に溜まりやすく、1階部分は間接的な熱しか伝わってきません。
しかし、2階部分がない平屋では屋根の熱が伝わりやすくなってしまうので、2階建ての住宅以上の断熱対策を行いましょう。
屋根裏を設ける、屋根裏に換気扇を取り付ける、断熱材のグレードアップを行う、遮熱機能などが備わった屋根材に変えるなど、適した断熱対策が必要です。
天井を高くする
2階建てなど上に部屋がある住宅と平屋では、天井の高さが異なります。
上に部屋がある住宅は、天井の高さを大きく変えることは難しいのですが、平屋の場合は天井の高さを変えられるのがポイントです。
天井を高くすると圧迫感がなく、広い空間が保てます。
家族が集まるリビング部分のみ縦の空間を活かしたデザインにもでき、壁や天井の窓を設置すれば、広く明るく自然な採光を取り入れられるでしょう。
その反面、寝室など落ち着いた空間では天井を低くするなど、メリハリを付けることもできます。
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まとめ
幅広い世代で注目されている平屋住宅は、家族とのコミュニケーションが取りやすい環境が自然に生まれる空間で家事や生活動線もスムーズにできます。
バリアフリー設計によって、小さなお子様や高齢者でも安心して生活できる環境となり、いつまでも安心して生活できる家となります。
20坪という広さは1人~2人の生活環境に適した広さですが、天井の高さや間取りによって適度なプライベートな空間が確保できます。
この記事を参考に、自分らしいスタイルに合った平屋を検討してみましょう。