売却する際の注意点

投資信託の基準価額は、毎営業日、運用会社がその日の評価額を算出して当日の夕方以降に更新されます。
よって日中に解約(売却)の手続きをしても、その時に確認した基準価額で取引できるわけではありません。

一般的には毎営業日15時までが注文締切時間となり、当日夜に決まる基準価額で約定されることになります。

海外市場の場合は、対象資産の評価が翌日早朝に決定しその後為替レートを反映させるため、約定日は国内市場より遅く翌営業日の夜に算出された基準価額が約定単価となります。

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どのタイミングで売却するのが良い?


資産運用
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「評価額が高い時に引き出した方が得なのか、保有し続けるのが良いのか分かりません」と相談にありました。どのタイミングで解約するかという判断は難しいところです。

少し利益が出たらすぐに解約するのか、少しでも値下がりしたら損失を拡大させないように解約するのか…。毎日の値動きにハラハラドキドキしている人は、運用の目的を決めていないか、リスクを取り過ぎているといえます。

投資を始める時は、まず投資の目的と目標とする金額、期間を決めてから始めるようにしましょう。そうすれば評価額が高くなった時、その額が目標額に達していればそれ以上は望まず、すぐに解約する気持ちになれるでしょう。

例えば目標額を100万円と決めていれば、それ以上は望まず100万円に到達した時点で解約しようと判断できます。しかし、目標額を決めていないと「もう少し値上がりするのでは」という欲が出てきてなかなか解約できません。これは、投資を始めたばかりの人であれば誰しもが最初は考えてしまう投資家心理です。

投資の目的と目標とする金額、そして運用できる期間に応じてリスクの取り方が変わります。投資を始める時は、予め解約するタイミングまで考えてから始めるようにしましょう。