お金の出口「支出」について
独身時代に貯めたお金は自分のお金として確保しておくこともできますが、これからのお金の使い方、出口について話し合っておくと家計管理がよりスムーズになります。
銀行口座
管理が煩雑にならないように支出口座はA銀行、貯めるお金はB銀行など目的別に口座を分けるなど、使う口座を絞り、それ以外の口座は解約するなどしてスマートに管理できるようにしましょう。
クレジットカード
お互いカードを何枚持っているのか、ポイントの還元率や使いやすさなどを話し合って枚数を一人2枚ぐらいに絞り、明細を確認しやすくしておくことが大事です。現金支出はお財布にお金がないと買い物ができませんが、クレジットカードは支払いが先送りになるため「使った感」が残らず、積み重なって大きな支出になりがちです。
総額の支払い金額が把握しにくくなる「リボ払い」はしないルールを作るなど、クレジットカードの使い方については、夫婦で最初に話し合っておくことをおすすめします。
電子マネー
キャッシュレス化が進む中、お金の出口を増やしすぎて支出が把握しにくくならないようメインで使う支払い方法を選んでおきましょう。
お金の出口を増やすと、お金を何に使ったか記録がしづらくなります。お金の出口をできるだけ増やさないことが大切です。
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iDeCoの必要性について
老後資金
【画像出典元】「stock.adobe.com/Monthira」
Sさんは2021年から「つみたてNISA」を始めて「満足支出」として継続されています。資産形成を応援するための制度で、購入時手数料が無料、運用管理費用が低水準の商品を選ばれています。
「つみたてNISA」はいつでも解約でき、必要なときに一部だけ使うなど自由度が高いことが特徴です。積立金額の変更なども自由で、金融機関によっては月額100円から積み立てられるため、収入減などの変化にも対応しやすいのが魅力です。
現在SさんはつみたてNISAで月3万3300円、年間投資額の限度額は40万なので、12カ月でほぼ上限まで運用されています。「iDeCo(イデコ)」についても検討中とのことですが、iDeCoは原則60歳までお金を引き出せないため、使用目的が老後資金に限られてしまいます。
掛け金が全額所得控除になるなど、節税の効果が高いのは確かに魅力ですが、Sさんが考えていらっしゃるように結婚後、働き方が変わることもありえます。お二人の生活がスタートし、収入・支出の管理ができ、5年後10年後のライフプランイメージができてからでも遅くないと思います。
まずはお二人のお金の入り口と出口を整理して共有することから始めてみてください。