先進医療保険は基本的には特約加入

先進医療特約とは、医療保険やがん保険に加入する時に付ける特約です。通常は先進医療単独での加入ができません。

しかし、単独で契約できる保険商品も一部で販売されています。単独加入の場合は少々割高になりますが、既に加入している医療保険やがん保険を見直して、先進医療特約付きの新たな保険に入ると保険料が大きく上がってしまう場合や、既契約の保険料払い込みがあと少しで完了するという場合は、単独加入が選択肢になるでしょう。

契約中の保険に追加で先進医療特約を付けられる場合もあるため、まずは確認してみましょう。

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先進医療特約の必要性はどう考えればいい?


医師と話す女性
【画像出典元】「fizkes/Shutterstock.com」

年齢や性別によって変わりますが先進医療の保険料は100円程度と高くありません。保険会社の立場で考えると分かりますが、保険料が低いということは、給付の症例が少ないということです。つまり、そんなに使う機会はないかもしれません。

しかし、先進医療の中でも高額な治療とされるがんの重粒子線治療や陽子線治療は、300万円程度かかるようです。多くの先進医療特約は通算2000万円まで実費を給付するという内容になっているため、先進医療を受ける場合は十分な保障内容といえるでしょう。

FPとしてライフプラン相談で拝見する医療保険の保障内容は、先進医療特約を付けているケースが大半という印象です。必ずしも皆と同じが良いというわけではありませんが、高額な治療への備えができること、医療保険に100円程度上乗せすれば付けられるという手軽さがあると思われます。万一の時に先進医療の選択肢が欲しい人で、お守りを持っておきたいというなら検討すると良いでしょう。

このように医療保険は、死亡保険と異なり給付される要件が医療の実態に沿うように変化しています。万一病気やケガをした時のことが心配なら、自分が納得できる保険料の範囲で検討すると良いでしょう。