部屋の中でも大きな面積を占める壁は、ちょっとした模様替えをするだけで、ガラリと雰囲気が変わります。
しかし、賃貸物件の壁をDIYする場合は、退去時の原状回復のことも考えなければなりません。
そこで今回は、賃貸物件の壁を手軽にDIYする方法や、賃貸物件の壁をDIYする際の注意点を解説するとともに、DIYの事例を場所別にご紹介していきます。
賃貸物件の壁をDIYで模様替えしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

壁のDIYにはどんな種類がある?

壁のDIYには、壁紙の張り替えや塗り替え、アクセント付け、穴・傷の補修などがあります。
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

壁紙の張り替え

壁のDIYとして代表的なものに、壁紙の張り替えがあります。
一般的な壁紙は、自分で糊付けをしなければなりませんが、生のり付きの壁紙ならあらかじめのりが付いた状態になっているので、作業時間を大幅に短縮できます。
海外の雰囲気が楽しめる輸入壁紙や高品質で人気の国産壁紙から、低コストで気軽に張れる壁紙まで、デザインや種類が豊富です。
賃貸物件向けの壁紙としては、裏面がシールタイプになっているリメイクシートが便利です。

壁の塗り替え

壁のDIYのひとつには、ペンキによる塗り替えもあります。
賃貸物件の場合、壁をペンキで塗り替えることは難しいように感じますが、貼って剥がせるペンキ下地壁紙を利用することで、賃貸でもペンキによる塗り替えが可能になります。
通常の壁紙だと、ペンキが壁の下地にしみてしまう恐れがありますが、ペンキ下地用壁紙ならその心配がありません。
市販の壁紙では満足できない、オリジナルのデザインにしたいといった時は、試してみるのも良いでしょう。

壁にアクセントをつける

タイルシールや壁面装飾などで、壁の一面にアクセントをつけるDIYもあります。
デザイン豊富なタイルシールは、好きな大きさにカットして壁に貼るだけなので簡単に部屋のリメイクができます。
水にも強いため、洗面所やトイレなどの水回りのアクセントとしても最適です。
壁面装飾は、天然石シートやマグネットシート、羽目板、壁面緑化などによって壁をデコレーションできるアイテムです。
施工が簡単なDIY初心者向けのものから、本格施工のDIY上級者向けのものまで、その種類は様々です。

壁の穴や傷、亀裂の補修

壁のDIYは、部屋の模様替えが目的のこともあれば、画鋲やネジの穴、物をぶつけた時の傷などを補修する目的で行うこともあります。
小さな穴や傷であれば、特殊な道具を使わず自分で補修できるため、諦めて壁紙の張り替えを行う前に試してみましょう。
壁に空いた小さな穴であれば、市販の補修材や、パテなどで埋めると目立たなくなります。
壁の下地に入った亀裂を補修する場合は、専用のメッシュテープを貼ってその上からパテ処理をすることで、補強やひび割れ防止になります。

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賃貸物件でもできるDIYの基本

賃貸物件の壁をDIYする時は、トラブルを避けるためにも壁に傷をつけないようにするのが基本です。
ここでは、賃貸物件の壁でも気軽にできるDIYをご紹介していきます。

貼って剥がせる壁紙を貼る

賃貸物件の壁を傷つけずに手軽にイメージを変えられるアイテムといえば、貼って剥がせる壁紙です。
裏面の剥離紙を剥がして既存の壁紙の上から貼るだけのシールタイプで、インテリアシショップやネットショップの他、小さいものなら100円ショップでも手に入ります。
バリエーションが豊富で、1面に貼るだけでも部屋の雰囲気がガラリと変わります。

マスキングテープでアクセントをつける

キッチンの壁や、壁と床の境目に付いている巾木などをイメージチェンジしたい場合は、マスキングテープがおすすめです。
壁用のマスキングテープは、文房具店などでよく売られているマスキングテープよりも幅広で、様々なデザインがあります。
簡単に貼ったり剥がしたりできるので、壁紙のアレンジで失敗したくない方は、マスキングテープを使ったDIYからチャレンジしてみるのも良いでしょう。
マスキングテープを貼った上から板を貼ったり、リメイクシートと組み合わせたりなど、アレンジも自由自在です。

ラブリコやディアウォールを使う

「ラブリコ」または「ディアウォール」は、ホームセンターで購入できる2x4(ツーバイフォー)の木材を使ったブラケットのことです。
床と天井の間に入れてつっぱり、柱にすることができます。
この柱に、板や棚受けを取り付ければ、賃貸物件の壁に直接、穴を開けることなく、自由なカスタマイズが可能です。

有孔ボードを取り付ける

有孔ボートとは、あらかじめ決まった規格で穴が開けられている板のことで、パンチングボードやペグボードとも呼ばれています。
専用のフックや棚受けパーツなどを使うことで、簡単に収納スペースを増やせて、いつでもカスタマイズできるところが便利です。
有孔ボードを取り付ける場合は、背面に少し隙間を作る必要があるため、ディアウォールなどと組み合わせて使用しましょう。