相手に攻撃的な態度を取られたら、まずすべきこと。人間関係の疲れを取る「逃げヨガ」とは?

ヨガインストラクターのタダヒコさんが、生きるのが少し楽になる”心”をほどく「逃げヨガ」をお伝えします。今回は人より優位に立ちたいとマウントを取る人との人付き合いの悩みがテーマ。考え方に合わせて肩まわりのこりと力みを取るヨガのポーズもご紹介。

マウントを取られ不快な思いをしたときの考え方

こんにちは、ヨガインストラクターのタダヒコです。押さえつけられて小さくなっていた心身を、深い呼吸とシンプルなポーズで取り戻し、生きる力と自由を手に入れる「逃げヨガ」をお伝えしています。

人付き合いの悩みの中で、子どもや夫など家族、知人、仕事のことを引き合いに出して自慢したり、自分が優位に立とうと威圧的な態度を取る人と、どう付き合っていけばいいかわからないということがあると思います。

こういった自分の優位性を周囲に示すような行動を「マウントを取る」と表現します。またこういった行為は「マウンティング」とも呼ばれます。

いますよね、そういう人。そもそもそういう方とは付き合う必要もないと思いますが、一切のお付き合いを断つのは現実的には難しいかもしれません。

今回は、マウントを取られて不快な思いをしたときの対処方法を提案します。

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マウントを取る人は自己防衛をする弱くてやわらかい人

自慢をする人は、エゴが強い人です。エゴは「自己中心的」「独りよがり」という意味があります。エゴが強い人は戦うことが大好きな人です。エゴは、人や物事をわかりやすく「敵」「味方」に分けて、戦うモードに入ります。

なぜ戦うのか。その理由は、自己防衛をするためです。
自慢が多い人は、実は自分自身のことが大嫌いで、自己肯定感が低いことが多いです。自己肯定感が低い分、承認欲求が強く「ほめてほしい」「すごい、やっぱりあなた違うよね」と言ってほしいのでしょう。

自分が嫌いだから、なんとか周囲の賞賛を得ることでしかバランスを取れない。マウントを取る人ほど、本音は弱くて心がやわらかいんですね。

マウントを取られたと思ったときは、なぜ相手がマウントをとろうとするのか見抜けるといいでしょう。何でこの人はエゴが強いのか、なぜ自慢したがるかを理解することが大切です。子どもだと思って見るといいでしょう。

すると、不思議とマウントをとる相手の「別の顔」が見えてきます。その内側に隠されている劣等感と傷ついていることを見抜かれると、自然とその人はあなたにそんな態度をしなくなるでしょう。

そして反対に受け取り手である、あなたの状態も客観視してみましょう。

例えば「この間ヨーロッパ旅行に、家族で行ってきたの!」と言われたとします。これに対して自慢された!と感じる人もいるかもしれません。事実だけをみると、相手が伝えているのは「家族で海外旅行をした」ということだけです。

でも、これを自慢と捉えたり、「私はどうせ海外旅行になんて行けないわよ!」と、心に波風が立ってしまうとしたら、あなたの心の傷に触れていると考えられるでしょう。

このように実は、相手にとってはマウントをとる意図がなかった言葉も、「マウントとられた!」と思ってるのかもしれません。そうなると、どちらが良い・悪いとも一概に言えませんよね。