料理をしていて、味がなかなか決まらない時ってありますよね。

塩気なのか、コクなのか、全体的にぼんやりしていて、何が足りないか分からない。そこでいろんな調味料を足してみるも、「う~ん、これじゃない」。そのうち味見しすぎて、ますます分からなくなるという悪循環。

今回は、そんな味付け迷子になった時に役立つリカバリー方法をご紹介。簡単なものばかりなので、今日からスグに実践できますよ。


ご存じですか?正しい味見の仕方


料理が上手くなるには、味見することがとても大事です。

どの調味料を、どのくらい入れると、どんな味になるのか。

わが家の好みの味付けはどういうものか。

味見で感覚をつかみ、軸となる家庭の味を作っていきます。

その際、後から調整することを考えて、最初の味付けは「気持ちうすめ」が基本です。

そして味見は、なるべく2~3回で終わらせるように心掛けます。あまり何度も口にすると味が分からなくなるため、もし回数が増えるなら、口を水でゆすいで舌をいったんリセットしましょう。

また、味見をしたのに実際に食べると「濃かった」「薄かった」という経験はありませんか?それは味見の温度のせいなのかも。

味の感じ方は、食べる時の温度によって変わります。なるべく食卓で食べる時と同じ状態になるよう、小皿などに移してから味見をすると、味のブレが少なくなりますよ。


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これでOK!味が決まらない時の5つの対処法


1.まずは塩をひとつまみ入れる

塩はどんな料理にも欠かせない、味の引き締め役です。味がぼんやりしている時は、まず塩で調整するのが鉄則です。そこでピタッとこなくても大丈夫。次の対処に移りましょう。

2.その他の調味料を同量ずつ追加

続いて塩以外の調味料すべてを混ぜたものを作り、少しずつ足して様子を見ます。そうすると次第に足りない味が明確になってくるので、そのタイミングで必要な調味料だけさらに追加します。

3.コクが欲しい時は隠し味を少々

「濃さは良いけれど物足りない」という時は、隠し味の出番です。小さじ1程度でコクが出ておいしさが見違えるので、知っておくと何かと便利です。

<隠し味の例>

味噌汁に醤油/カレーにインスタントコーヒー/野菜炒めにめんつゆ/おでんにオイスターソース/肉じゃがにバターなど

4.味が濃くなってしまったら?

味が濃くなったからといって水を足しても、水っぽくなってしまうだけ。そんな時に便利な調味料がこちらです。

<お酢>塩・砂糖を入れすぎた時に

味がしない程度の少量のお酢を入れると、濃い味が中和されます。

<ゴマ油>醤油・味噌を入れ過ぎた時に

過剰な塩分をまろやかにし、味に深みが生まれます。

<乳製品>唐辛子を入れ過ぎた時に

牛乳、ヨーグルト、チーズなどはカプサイシンを吸着するので、辛さが和らぎます。

<だし汁>煮物の味を薄めたい時に

水っぽくならずに調整できます。

5.味がいつも決まらない時は?

まずはレシピ通りに計測しながら作って、自身の目分量の精度を高めましょう。また黄金比率を知っておくと、味を大きく外すことがなくなります。特に和食の「しょうゆ1:酒1:みりん1」という比率は、きんぴら、照り焼き、炊き込みごはんなどに共通して使えるので、覚えて損はありません。

いかがでしたか?

これから旬の食材がどんどん出てきて、料理を作るのも食べるのも楽しくなる時期。味付けに惑わされることなく、食欲の秋を思う存分満喫しましょう!




池田奈未好きなものは、まち歩き、カメラ、淹れたてコーヒー。収納の少ない家で3人暮らし。すっきり心地よい暮らしを目指しています。