女性の年齢階層別の平均年収
次に、女性の年収を年齢別で見た場合どういった違いがあるのでしょうか。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、女性の平均給与は25歳から59歳の間はずっと330万~340万円程度と横ばいが続いており、60歳以降で200万円台へと下がることが分かります。
一方、男性は、25~29歳では420万円で、それ以降右肩上がりに増え、55~59歳では702万円まで上昇、その後下がります。女性の平均給与が増えないのは、結婚によって一度退職し、その後は契約社員やパート勤務で働くなどキャリアダウンするケースがあることが挙げられます。同一労働同一賃金の世の中ではありますが、悲しいことに性別による格差は歴然です。
引用:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」より一部抜粋
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就業継続を阻むマミートラックとは
キャリアで悩む女性
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仕事との向き合い方は人によって違います。出産後子育てをしながら無理のない範囲で働くことを希望する女性、反対に出産後も仕事をバリバリやっていきたい女性とそれぞれです。
後者のキャリア志向の女性にとっては、出産や育休また復帰後の時短勤務によって重要なポストから外されたり、昇進の機会を失ったりすることもあるかもしれません。そういった職場で働く場合、仕事と子育てに挟まれ悩みが生まれてしまいます。
このような子育てによってキャリア形成ができなくなる状態を「マミートラック」と言います。やる気のある女性が十分に力を発揮できないことは、その人自身の生きがいや生涯収入が減ることだけでなく、人口減で労働力不足となる今、国としてももったいないことです。子育てがしやすい社会に変わることも大切ですが、子育てをしてもキャリア形成ができる環境づくりが期待されます。