【終活片付け】今すぐやるべきメリットと理由

片付けをすると「自分」にも「家族」にもいいことがある

「大変そう」と後回しにしがちな思い入れのある品々。片付けを行うことで、自分にとっても家族にとっても、こんなにいいことがあります。

自分にとって(1)大切な人や物が明確になり、この後の終活に弾みがつく

家族や友人などとの思い出が詰まった物を片付けると、残したい物によって、大切な人や自分の気持ちが明確に。「お金」「手続き」の整理もしやすくなります。

自分にとって(2)幸福感が増し、人生の後悔も肯定できる

子どもに描いてもらった絵、過去の自分の写真などを見ると、忘れていた当時の思いや行動を思い出し、人生を丸ごと肯定できるようになります。

家族にとって(1)心の負担も手間も少なく、残された物を手放せる

本人が「残した物はすべて処分してください」などと希望を書くことで、家族の心の負担が軽くなります。

家族にとって(2)私の大切な「思い」を家族が見つけやすく、どうするか判断しやすい

小野さんは思い出のある中国の食器を一部残し、棚に飾っています。「これが大事」とわかれば他の物は処分しやすくなります。

後回しにしがちな物の片付けですが、片付けるといいことがあるとわかっていればやる気が起きるはず。

次回は、実際に2週間で片付けをするための手順を詳しく教えてもらいます。

取材・文=野田有香、井口桂介(ともにハルメク編集部) 撮影=元木みゆき イラストレーション=山村真代
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年9月号を再編集し、掲載しています。