ジェンダーギャップ指数が低いことによる日本社会への影響
ジェンダーギャップ指数の低さは、単なる数字の問題ではなく、日本社会全体に深刻な影響を与えています。女性の潜在能力が十分に活用されていない現状では、日本の経済成長が鈍化しているともいえるでしょう。実際、IMFの推計(2018年)によれば、労働力人口比率のジェンダーギャップを縮小することで、現在の女性の労働力人口比率に応じて、GDPが約10~80%上がるとの見方が出ています。
また、シングルマザーや子どもの貧困も深刻な問題です。OECD(経済協力開発機構)の統計によると、日本のシングルマザーの相対的貧困率は高く、G7の中で最も高い水準にあります。これは、シングルマザーのうち非正規雇用者の割合は38.8%と高く、これが結果として子どもの貧困に繋がっていることが要因といえるでしょう。
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ジェンダーギャップ指数が高い国の取り組み例
これらの国々の取り組みに共通しているのは、法制度の整備と同時に社会の意識改革にも力を入れている点です。日本も同様のアプローチを参考にしつつ、日本の社会や文化に適した形で改革を進めていく必要があります。