ホームレス問題の解決に向けた取り組みを熱心にサポートしていたことで知られるダイアナ元妃。亡き母の遺志を継ぐウィリアム皇太子が、その問題に関するドキュメンタリー番組に出演。母子でホームレス支援団体を訪問した際の写真とともに、貴重な思い出話を語り、話題を呼んでいる。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。
ウィリアム皇太子、幼少期のダイアナ元妃との写真を初公開
新たなドキュメンタリーでいくつかの貴重な思い出を明かした。
この投稿をInstagramで見る
TOWN&COUNTRY(@townandcountrymag)がシェアした投稿
英国のホームレス問題に関する新たなドキュメンタリー番組で、ウィリアム皇太子が自身の幼少期が垣間見られる貴重な機会を提供。そして母親であるダイアナ元妃と彼女の慈善活動が、幼い頃から自身に与えた深い影響について語った。
未来の国王は、幼き日の貴重な未公開写真4点をドキュメンタリー番組『Prince William: We Can End Homelessness(原題)』〈「ホームレス問題を終わらせることはできる」の意味〉の中で公開した。その写真には、亡くなったダイアナ元妃が心を寄せていたロンドンのホームレス支援団体「ザ・パッセージ」を訪れた際のダイアナ元妃とウィリアム王子(当時)の姿が写っている。
1993年の感動的な写真には、同年6月に11歳になったウィリアム王子がスーツとネクタイ姿で、母親とシェフ2人と一緒に慈善団体のキッチンでポーズをとる姿が写っている。また別の写真では、ダイアナ元妃がシェルターのグループと温かく語り合い、ウィリアム王子が彼女のそばにいる様子が捉えられていた。
この投稿をInstagramで見る
HELLO! Canada Magazine(@hellocanadamag)がシェアした投稿
同じ訪問での3枚目の写真には、ウィリアム王子がラッピングされたクリスマスプレゼントを誇らしげに抱え、鮮やかなグリーンのプリントブラウスを着て、さりげなくホリデー気分を演出しているダイアナ元妃とともに、女性グループとほほえんでいた。
プリンス・オブ・ウェールズことウィリアム皇太子は、ドキュメンタリーの中で初めて「ザ・パッセージ」を訪れた時のことを語り、「母は私を『ザ・パッセージ』に連れて行きました。母はハリー(ヘンリー王子)と私の両方をそこに連れて行ってくれたのです。当時、おそらく私は11歳くらいだったと思います。10歳だったかもしれない。それまで、あのような場所に行ったことは一度もなかったので、私はこれから何が起こるのかと少し不安でした」と語った。
この投稿をInstagramで見る
The Passage(@passagecharity)がシェアした投稿
しかし、その訪問に驚かされたと彼は振り返った。「その時、もしみんなが家を持てなかったら、本当に悲しくなるだろうな、となんとなく思ったのを覚えています」。むしろ自分が想像していたよりも、「ザ・パッセージ」が「いかに素晴らしい環境」だったかを彼は説明した。
ウィリアム皇太子は、大人になってからこの慈善団体の王室後援者となったが、別の訪問時の未公開写真では、「ザ・パッセージ」の住人の1人とチェスをしている姿が捉えられている。また、皇太子は新しいドキュメンタリーの中で、その時の経験について語った。
この投稿をInstagramで見る
ITV(@itv)がシェアした投稿
「チェスをしながらおしゃべりをして、とても楽しい会話ができたことを覚えています」と彼は語った。「自分と同じような生活をしていない人々がいることに気づいたのは、その時です」
このドキュメンタリーは、ホームレス問題を解決するために歩む皇太子の道のりを追ったもので、「もっと多くのことができたはずだ」と罪悪感を感じることがあると認めた。
この投稿をInstagramで見る
The Prince and Princess of Wales(@princeandprincessofwales)がシェアした投稿
「私は人々が経験してきたことを学び、また、彼らの話を聞くために十分な時間を費やしてきたので、その場を立ち去るときはいつも、罪悪感にさいなまれるほどです」と、皇太子は打ち明けた。ドキュメンタリーからの別の映像では、皇太子がなぜ自分がこのプロジェクトの推進役を担うのにふさわしい人物なのかを語っている。
「私は、困っている人々を必死に助けようとする以外に目的はありません」とウィリアム皇太子は語った。彼は別のホームレス支援団体「センターポイント」の後援者も務めており、「私は、それを自分の役割の一部だと考えています」と付け加えた。
この投稿をInstagramで見る
Disney+(@disneyplus)がシェアした投稿
2024年10月28日(現地時間)、当初、英国のITVでのみ視聴可能だった、このドキュメンタリー『Prince William: We Can End Homelessness』は、11月1日よりDisney+で配信されると発表された。
translation & adaptation: Akiko Eguchi
英・チャールズ国王とウィリアム皇太子が、3年ぶりにヘンリー王子の誕生日をSNSで祝福。これは“和解のきざし”なのか?
ダイアナ元妃の没後27年、チャールズ皇太子が心境をつづった当時の書簡が発見される