縦長の土地に家を建てるポイントは?実例つきでご紹介

家づくりでまず考えるべきことは、どんな土地に建てるか。土地の形によって家の形状も変わるため、自分の持つ土地の形を加味して家の間取りや動線を考えることが大切です。今回は、南北に長い縦長の土地に建てた住宅をご紹介。縦長の土地の場合、どうしても各部屋の距離が遠くなってしまうデメリットがあります。この家では間取りや部屋の配置を工夫することで縦長の土地を上手に活用し、快適な家事動線をつくっています。それでは、縦長の土地を生かした家づくりのポイントを見ていきましょう。

 

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縦長の土地と正方形の土地の違いは?

そもそも縦長の土地と正方形の土地では、どのような違いがあるのでしょうか。双方のメリット・デメリットを押さえておきましょう。

 

正方形の土地のメリット

・家づくりをするうえで設計の自由度が高い

・間取りの自由度も高いため、自分の希望が実現しやすい

 

正方形の土地のデメリット

・坪数が少ない場合、間取りを考えにくい

・土地の価格が高い

 

縦長の土地のメリット

・駐車場にスペースを割きやすい

・プライベートゾーンをつくりやすい

 

縦長の土地のデメリット

・間取りレイアウトの自由度が低い

・各部屋の距離が遠くなる

 

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洗濯動線を確保して縦長の土地でも快適な家事を

ランドリールームで洗濯し、リビングで室内干しをしてクローゼットにしまいに行く、という洗濯の一連の流れは意外と面倒。とくに縦長の土地に家を建てる場合、各部屋までの距離を考慮して洗濯動線をつくることが大切です。

この家では、ランドリールームで洗濯機を回してから収納まで、すべて一つの動線で行うことができます。縦長の土地が持つデメリットを上手に活用した洗濯動線術を見ていきましょう。

 

洗濯機の上にそのまま干せるように

ランドリールームで洗濯物が干せるよう、部屋の上部にパイプを設置しています。洗濯機からそのまま干せるため家事楽につながるだけでなく、リビングや外に干す必要もないため、生活感も感じさせません。

また、洗濯機の横にスロップシンクを設置している点もポイントです。スロップシンクとは、底が深く大きめな流しのことで、泥などで汚れた服や靴など、下洗いが必要な場合に用いるものです。スロップシンクを設置することで、洗面台で洗う必要なく洗濯機のとなりでさっと下洗いを済ませることができます。衛生的にも安心ですし、わざわざ移動する必要がなくランドリールームですべて完結するので、大変便利です。

 

ランドリールーム横にクロークを設置して洗濯動線を確立

ランドリールームのとなりにはクロークを設置。洗濯→干す→収納までの動線が横一列になっているため、洗濯機から庭まで干しに行き、乾いた服を収納スペースまで持って行くという一連の流れを横一列で済ませることができます。

縦長の土地に家を建てる場合、部屋が縦一列に並ぶため部屋間の移動が遠回りになってしまうこともありますが、部屋の配置を工夫することで快適な動線を作ることができます。