すす病を予防するためには害虫の駆除が大事!
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先に解説したとおり、すす病は害虫の排泄物が原因となる場合が多いため、害虫の早期発見・駆除が予防に重要です。ここでは、すす病の原因となるアブラムシとカイガラムシの駆除方法について、それぞれ解説します。
とにかく繁殖力が強いアブラムシの対処方法は?
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アブラムシは繁殖力が非常に強く、気がつくと葉の裏などにびっしり付いていることもあります。アブラムシは、すす病の原因となるだけでなく、さまざまな病気やウイルスを媒介します。また、植物の汁を吸汁するため、大量に発生すると株を弱らせてしまいます。
アブラムシが発生したら、薬剤を散布して対処するのが手軽で効果的です。有効な殺虫剤は、スミチオン乳酸、オルトラン水和剤、アクテリック乳剤などです。ただし、同じ殺虫剤を使い続けると、抵抗性を持った個体が新たに出現する可能性があるため注意が必要です。
また、アブラムシは黄色に集まる性質を持っているため、黄色いバケツや粘着テープなどを利用し、植物以外に集めて駆除する方法もあります。ほかに光の乱反射を嫌う性質を利用して、キラキラするものを株元に敷くなど、薬剤を使わない方法も併せて取り入れてみるのもおすすめです。
殺虫剤が効きにくいカイガラムシの対処方法は?
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カイガラムシは成虫になると硬い殻を持つようになり、殺虫剤が効きにくくなります。成虫になる前であれば、オルトラン水和剤やアクテリック乳剤などの殺虫剤が効果的です。また、卵や幼虫はブラシなどで擦って落とすことが可能ですが、成虫になるとこれが難しくなります。そのため、できるだけ卵や幼虫の段階で駆除することが望ましいです。成虫に対しては、マシン油乳剤(97%)が効果的とされています。カイガラムシは風通しの悪い場所の枝葉などに発生しやすいため、カイガラムシを防ぐためには、適切に選定をして風通しよく栽培することが大切です。
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菌に対する予防効果のある殺菌剤を使うのも効果的
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すす病に効果のある薬剤は、すでに発生したすす病に対して効果があるだけでなく、予防効果を持つタイプも存在します。例えば、「トップジンMゾル」や「ベンレート水和剤」などがその一例です。これらの薬剤は低濃度でも使用可能で、植物への薬害も少ないとされています。ただし、薬剤を散布する際は、手袋やマスクなどを着用しましょう。
冬の間も気を抜かずにしっかり管理しよう
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すす病が発生しやすいのは、気温や湿度が上がり、害虫も発生しやすい春から秋の間で、冬になると一旦発生は収まることが多いです。しかし、害虫が越冬している可能性もあるため、冬の間も注意が必要です。温度が安定している室内に置いている観葉植物などは、特に注意が必要です。また冬の間に薬剤を散布しておくと、すす病の予防にも効果的です。
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すす病にならないように気をつけて元気に植物を育てよう!
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すす病は放置すると植物の生育不良にもつながるため、葉の剪定や薬剤の散布など適切な対処が必要です。アブラムシやカイガラムシなどの害虫が媒介することもあるので、害虫にも目を光らせておく必要があります。
できるだけ病気にならないように栽培環境を整えて、すす病の発生を予防し、元気に植物を育てましょう。
Credit
文 / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。