あなたは自分の仕事にどのくらい満足していますか。今の仕事に満足している人が多い職種は何だろうか。

人材総合サービスのパーソルキャリア運営する転職サービス「doda(デューダ)」が2024年10月28日に発表した「仕事満足度ランキング2024」によると、総合1位は「財務」だという。

「doda」編集長の桜井貴史さんに話を聞いた。

1位の財務は「給与に不満なく、定時に帰れて人間関係も良好」

「doda」の調査は2013年から毎年行っている。20~59歳のビジネスパーソン1万5000人を対象に、現在就いている職種について「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間」「職場環境」の5つの指標別に満足度を100点満点で回答、平均点で算出する【図表】。

仕事満足度ランキング総合1位は「財務」。指標別で見ると「仕事内容」「職場環境」が高く2位、「給与・待遇」は7位。満足度コメントでは、「給与に不満はなく、定時に帰れて人間関係も良好」など、業務内容、給与、人間関係などを総合的に評価する声が多く寄せられた。

2位はモノづくり系エンジニアの「基礎研究/先行開発/要素技術開発」、3位は医療系専門職の「学術/メディカルサイエンスリエゾン」。どちらも専門性の高さや資格を活かせることが高評価のポイント。

トップ20で最も多かったのは「企画/管理」で6職種。次いで「IT/通信系エンジニア」が4職種、「モノづくり系エンジニア」が3職種と続く。【図表】を見ると、聞きなれない職種が上位並ぶ。満足度が高いのはなぜか。

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未来を見据えて、企業がこれから使うお金を管理する「財務」

J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なった「doda」編集長の桜井貴史さんに話を聞いた。

――1位は「財務」(企画/管理)はどういう点が評価されて、総合満足度1位になったのでしょうか。

桜井貴史さん 企業が事業を行うために必要な資金の調達や資産運用、予算管理に携わる「財務」は、未来を見据えて企業がこれから使うお金を管理する職種です。「ワーク・ライフ・バランスを重視しつつ、やりたい業務に携われている」などのコメントが寄せられ、職場環境や仕事内容への満足度が総合的に高いと感じる個人が多いようです。

――「財務」もそうですが、トップ20で最も多いのが「企画/管理」部門ですね。人気の秘密は何なのでしょうか。

桜井貴史さん たとえば、「法務」では企業経営に携わることができることや裁量の大きさが評価されています。「自分のペースでできることが多く、会社経営に関わる重要な業務ができる」といったコメントが寄せられています。

「企画/マーケティング関連事務アシスタント」では、「出社・在宅といった勤務場所や裁量が個人にあり、自由」などと、働く環境の自由度が大きいことが評価されています。

「営業企画」では、「自分の役割も明確で、会社として人材を育てようとする方向性が見える」などのコメントがあり、人材育成に携われることにやりがいを感じているようです。