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●京都旅で絶対訪れたい! 人気の観光スポットに点在する老舗甘味処。京都の風情を感じながらいただく、長年愛され続ける名物甘味をご紹介します。

 国内外から観光客が集まる古都・京都。現在は紅葉シーズン真っ只中! 京都の魅力を堪能しようと多くの人が訪れています。

 そんな歴史ある街には、長く愛され続ける、風情あふれる老舗の甘味処、おみやげ処がたくさんあります。今回は、地元ライターが通う人気の甘味処の名物と、おみやげ和菓子6選をご紹介しましょう。ぜひ、京都旅行の参考にしてください。

竹下夢二も愛した大正ロマンの老舗『かさぎ屋』の汁なしぜんざい

 こちらは二寧坂に店を構える『かさぎ屋』。大正3年(1914年)創業の甘味処で、大正ロマンの画家で詩人の竹久夢二氏が足繁く通ったことでも知られています。店内は歴史を感じさせる落ち着いた佇まいで、まるでタイムスリップしたかのよう。ちょっと歩き疲れた時にホッと一息つくのにぴったりです。

 名物は最高級の丹波産小豆をじっくり炊いた、汁なしぜんざい「亀山」。たっぷりの大粒のあんこと炭火で焼いたお餅がひとつ入っています。ホクホクとした優しい甘さの小豆と、香ばしくもっちりしたお餅が大変おいしい。ほっこり温かいお茶と共に、時が止まったような空間を楽しんで。

●SHOP INFO

店名:かさぎ屋

住:京都府京都市東山区高台寺桝屋町349
アクセス:市バス「清水道」から徒歩7分
営:10:00~17:30(L.O.17:00)
休:火曜

『粟餅所 澤屋』の粟餅


白梅(5個)750円を注文

 京都を代表する神社の一つ、学問の神様である菅原道真公を祀った北野天満宮の目の前にあるのが、『粟餅所 澤屋(あわもちどころ さわや)』。看板商品は1682(天和2)年の創業から受け継がれる「粟餅」です。

 注文できるのは、こしあん3つときなこ2つの「白梅」、こしあん2つときなこ1つの「紅梅」という、北野天満宮にちなんだ梅の名前がついた2種類のみ。

 大きな丸薬のように丸められたあん餅と、細長く伸ばされたきな粉餅が盛られた皿は、シンプルで美しい。粟餅は口溶けがよく、想像以上の柔らかさ。こしあんの仄かな甘さ、きなこの香ばしさが素朴な粟餅の味わいを引き上げています。

●SHOP INFO

店名:粟餅所・澤屋(あわもちどころ・さわや

住:京都府京都市上京区北野天満宮前西入紙屋川町838-7
TEL:075-461-4517
営:09:00~17:00
休:水・木曜、毎月26日

「みたらし団子」発祥の店は京都にあり! 下鴨神社門前の『加茂みたらし茶屋』

 みたらし団子発祥のお店も京都にあります。そのお店があるのは世界遺産「下鴨神社」のすぐ近くで門前菓子として親しまれる『加茂みたらし茶屋 本家 亀屋粟義』。

 みたらし団子といえば、一般的には3つの団子が1つの串に刺さっていますが、京都では5つ刺さっているタイプもよく見かけます。こちらでは4つと1つに分かれて刺さっていますが、これには理由があります。もともと「みたらし」という名前は、漢字で「御手洗」と書く下鴨神社内にある池の名前。この御手洗池に湧く水の気泡に見立ててお団子を作ったことに由来しています。

 お団子の表面はカリッとしていて、中がギュッと密度高めに詰まった感じ。かかっているタレは、甘さの中に絶妙な香ばしさとコク、ほろ苦さがあり絶品です。

●SHOP INFO

店名:加茂みたらし茶屋

住:京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53
TEL:075-791-1652
営:9:30~19:00(L.O.18:00)
休:水曜

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【おみやげ】京都に千年前から存在する謎のお菓子「清浄歓喜団」

 京都には、“日本最古”といわれるお菓子もあります。それが、1000年もの歴史がある老舗『亀屋清永』の「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」。


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 宗教的な意味合いのあるお菓子で、中の餡にはお清めとしてハッカや丁子、ニッキ、白檀など七種の香りが混ぜ込まれています。そのため、「食べるお香」と呼ぶ人もいるそう。香りで好き嫌いがハッキリ分かれるお菓子ですが、胡麻油で揚げて作られており、最初に胡麻油のいい香りを感じます。ぜひお試しあれ。

●SHOP INFO

店名:亀屋清永(かめやきよなが)

住:京都府京都市東山区祇園石段下南側534
TEL:075-561-2181
営:8:30~17:30
休:水曜
https://kameyakiyonaga.shop-pro.jp/

【おみやげ】名代豆餅の老舗『出町ふたば』でツウが買う“お豆三兄弟”

 京都の和菓子の手土産の定番といえば、『出町ふたば』の「名代豆餅」です。

 そんな中、通な人が購入するのが「お豆三兄弟」。名代豆餅に加え、黒豆大福と福豆大福を加えたラインナップになっています。

 名代豆餅は大粒の赤えんどう豆とモチッとした皮、塩気のある上品なあんこが組み合わさっていて絶品。黒豆大福は外側の皮に黒豆が練り込まれ、素朴な粒あんが入っています。福豆大福にはぷっくりと大粒の白大豆と芋あん(秋冬限定、季節により異なる)が入っていて、しっとりふんわりとした食感が楽しめます。

 行列に並びたくない人は、電話にて事前予約も可能。京都に行ったらぜひ手に入れてほしい名物和菓子です。

●SHOP INFO
店名:出町ふたば

住:京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
TEL:075-231-1658
営:08:30~17:30
休:火・第4水曜・お正月

【おみやげ】550年続く蕎麦処『本家尾張屋本店』の代表銘菓「そば餅」

 京都のランチで立ち寄りたいのが、550年もの歴史がある人気の蕎麦処『本家尾張屋(おわりや) 本店』。


「せいろ」1100円。北海道音威子府産のそば粉を使って毎朝製麺し、コシと香りを楽しめるよう注文を受けてから湯がいている。味の決め手となるのは京都の名水。井戸から汲み上げられる比叡山水系の伏流水で、そばや出汁を作っている

 美味しい蕎麦を味わったら、併設の「菓子処」でお買い物。そば粉を使ったお菓子がずらりと並んでいます。おすすめは、江戸時代末期から明治時代ごろに誕生したという代表銘菓「そば餅」(140円)。

 皮にはそば粉が練り込まれ、口いっぱいにそばの香りと風味を楽しめます。ホロホロとした皮と香ばしい黒ごま、上品な甘味の餡が絶妙。濃いめの緑茶やコーヒーともよく合います。

●SHOP INFO
店名:本家尾張屋 菓子処

TEL:075-231-3446
住:京都市中京区車屋町通二条下る
営:11:00〜16:00
休:不定休
https://www.instagram.com/honkeowariya_kashi/