住宅用地を探すうえで「この土地は本当にこんなに高いの?」と疑問に感じたり「土地の価格相場を知ってから土地を選びたいな」と思ったりしたことはありませんか?
この記事では土地の価格について、その決定要因や種類、相場の調べ方を解説します。また、予算に合わせた土地選びのポイントについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
土地価格が決まる要因
形状などの要因
土地はその大きさや形、方角によって価格が変動します。たとえば、南向きの土地は北向きの土地に比べて一般的に日当たりがよいため、価格が上がりやすいといわれています。また細長い土地に比べると、正方形に近い土地のほうが利用しやすいため価格は高くなります。
ここで注意すべきなのは、土地が大きいほど価格が上がるとは限らないことです。一般的に使いやすい大きさかどうかで価格が決まるため、大きい土地のほうが安いということもあります。
立地的な要因
立地的な要素も、価格が決まる要因のひとつです。具体的には、スーパーや病院が近くにあるほうが便利なため、土地の価格は上昇します。一方で、居酒屋などが集まる繁華街が近過ぎると騒音の問題や治安が悪いなどの理由で、価格が低くなることもあります。
また近年は、集中豪雨や土砂崩れなどの災害が起こりやすい土地は価格が低くなりやすい傾向です。
社会的な要因
社会的な要因とは、都市計画や税制、景気動向などを指します。都市計画区域内の土地は周辺環境が大きく改善するため、価格は上昇します。また不動産の購入にかかる税負担が増える場合や景気が下向きのときには、土地価格は下落する可能性が高いです。
社会的な要因は、形状などの要因や立地的な要因と比べて、土地の価格の上昇・下落に大きな影響を及ぼします。
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土地価格の種類について
公示地価
土地価格の種類に公示地価というものがあります。これは国土交通省の土地鑑定委員会が毎年公示するものです。
具体的には、毎年1月1日時点における全国約26,000地点の土地価格を3月に公示します。公示価格は土地取引に大きく影響するもので、土地価格の客観的な指標として活用することができます。
基準地価
基準地価とは、各都道府県が評価・公表する土地価格のことです。具体的には、毎年7月1日時点の評価を9月下旬に公表します。評価方法は公示地価とほぼ一緒ですが、基準地価では都市計画区域外の地点も調査対象です。このため、主に都市計画区域内を評価する公示価格に比べると、より網羅的な土地の評価がなされます。
実勢価格
実勢価格は、国土交通省が実際の不動産売買取引を行った人にアンケート調査する形で算出するものです。過去の実勢価格を調べることで、実際の取引価格の相場を知ることができます。
なお実勢地価については、公示地価や基準地価、公示地価や不動産取引情報などを用いて出される路線価など、ほかの土地価格をもとに算出する方法もあります。