北東向きの玄関は方位が「鬼門」だから避けたほうが良いといわれるため、普段は気にしなくても、間取りを計画する際は気になってしまうものです。また、できれば運気の良い家に住みたいけれど、土地などの事情で玄関が北東向きになってしまうこともあるでしょう。
この記事では北東向きの玄関の特徴や影響、対策について解説します。北東向きの玄関を快適で運気が上がる玄関にする方法もご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
運気の良い家については、以下の記事も参考にしてください。
>>運気の良い家の特徴|風水に良いインテリアで運気を上げる方法8選
鬼門とは?北東向き玄関の特徴と影響
北東は風水や家相学の方位盤で丑寅(うし・とら)の方角であり、「鬼門」とされます。鬼門は陰の気が強く、家をつくる際は三備(玄関・キッチン・水回り)を北東に置くのを避けたほうが良いといわれてきました。
玄関が北東にあると、風水や生活面でどんな影響があるのでしょうか。
北東向き玄関は運気が悪い?
北東向きの玄関は、鬼門の影響で以下のような課題が起こりやすいといわれます。
・家族や友人との不和
・親族の争い
・家族の病気や怪我
・迷ってしまい方針が定まらない
どれも「玄関が北東にあること」との因果関係はありませんが、日本では古くから鬼門は忌み嫌われ、玄関を北東に置くのは避けられてきました。
そもそも風水は古代中国の時代から、土地の気候や地勢、地脈などのエネルギーや気の流れを活かして都市や住居をつくり、整えるための学問でした。風水は日本に伝わると、日本の風土や考え方を土台とした家相学と融合し、独自に発展します。環境の要因を重視する中国の風水に対して、日本版の風水は家の間取りや方角などから吉凶を判断するのが特徴です。
風水を参考にする際に大切なことは、方角だけで吉凶を判断することではなく、どうやって環境を整えれば気の流れがよく、調和のとれた家になるかを考えて実行することです。玄関は北東向きであればすべて凶というわけでなく、環境を整えることで運気を上げていくことができるといえます。
北東向き玄関のメリット・デメリット
現実として、玄関の向きはどの方角にしてもメリットとデメリットがあります。また、玄関の位置は立地や周辺環境を踏まえ、家全体の間取りの中で決めるため、運気が良いとされる方角や希望する方角に設置できないこともあるでしょう。
北東向きの玄関のデメリットは以下の通りです。
・一日を通して日が当たりにくい
・寒い
・湿気が溜まりやすい(特に建物に「欠け」がある場合)
一方で、玄関を北向きや北東向きにすると、リビングや居室などを日当たりの良い南側にしやすいメリットがあります。
電気も断熱材もない時代、北東向きの間取りは暗くてじめじめしやすく、冷え込んだことでしょう。三備を北東に設けないのは、昔の人の生活の知恵とも考えられます。ただし、現代の住宅技術では北東向き玄関のデメリットもある程度解消することが可能です。
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北東に玄関を設ける場合の注意点と対策
現代の住宅事情ではやむを得ず玄関が北東になることもあるでしょう。
玄関を北東向きにする場合の注意点と対策を、立地と風水・家相の両面から解説します。
門の向きを玄関と一直線上にしない
玄関と門を一直線上に配置すると、門から玄関が丸見えになり、防犯上のリスクも高まるため注意が必要です。玄関は門扉に正対させないように配置すると、外部からの目線を逸らせます。
風水や家相においては、門も玄関も運気が出入りする重要な場所です。玄関と門扉を正対させると、悪い気が一直線に入ってくるとされるため、特に邪気が入りやすい鬼門では避けたほうが良いでしょう。
「欠け」を避ける
家の玄関部分は、外壁と面をそろえて庇をつけるタイプや、コの字型にして玄関ポーチをつくるタイプがあります。どちらを選ぶかは、デザインの好みや家の配置、利便性、予算などによるでしょう。
コの字タイプは風雨や日差しの影響を受けにくく、死角ができるため目線対策や防犯対策にもなります。一方で、凹みの部分に湿気やゴミが溜まりやすい点はデメリットです。
風水や家相では、建物の張り(凸)や欠け(凹)はないほうが良いとされます。特に鬼門方位が大きく欠けると凶相とされるため、北東に玄関を設ける場合は避けたほうが良いでしょう。
また、北東の玄関に欠けがある場合は、湿気対策やゴミ置き場を離すなどの対策が必要です。