実家暮らしの20代の方は、一人暮らしの20代の方に比べて比較的お金に余裕のある生活を送っている方が多いように思います。その理由は皆さんもお分かりのように、家賃や食費、水道光熱費など生活費の支出が少ないからです。20代後半になると貯金額が500万円を超えている人も少なくありません。20代の貯金額はどれくらいなのか、平均値と中央値を見てみましょう。

しかしその500万円をそのまま銀行に預けているだけの人がほとんどで、資産運用をしている人はあまりいません。せっかく貯金できたお金もこれではもったいないと思います。そこで今回は「貯金が500万を超えたら、どのような資産運用がおすすめなのか」をまとめてみました。

20代一人暮らしの月の支出・貯金の平均額は?

国の調査によりますと、35歳未満の単身世帯の消費支出は「15万5808円」。その内訳は、以下のようになっています。

◆35歳未満の一人暮らし/消費支出の内訳
食費・・・・・・・3万9510円
住居・・・・・・・2万9811円
光熱・水道・・・・   6959円
家具・家事用品・・   3339円
被服及び履物・・・   7712円
保健医療・・・・・   3627円
交通・通信・・・・2万2848円
教養娯楽・・・・・1万7155円
その他・・・・・・2万4847円
交際費・・・・・・1万1780円
仕送り・・・・・・   1874円
※上表:「家計調査報告(家計収支編)」総務省統計局2017年調べ

実家暮らしの人は、朝晩の食事代、住居費、水道光熱費、家財道具、インターネットや固定電話の通信費など、単身世帯(一人暮らし)の人と比べてかからない支出項目がたくさんあります。このデータをみるだけでも、実家暮らしのメリットを活かすことで、一人暮らしの人より5~6万円節約できると思われます。

とはいっても実家暮らしの人の中には家にお金を入れている人もいます。金額としては、2~3万円入れている人が多いようです。それでも一人暮らしの人と比べると貯金はしやすい環境ですね。

また、20代の人が収入に対してどれくらいの割合で貯金をしているかというと、収入の10%~15%を貯金している人が最も多く、貯金していないという人も約2割もいました。平均の貯金額は363万円ですが、中央値は170万円とちょっと低い結果となっています。貯金額が100万円未満という方が約3割もいる一方で、逆に500万円以上の方は約2割もいました(※)。

これには収入や地域間格差などがあると思われますが、実家暮らしと一人暮らしの差も影響していると思われます。

(文中※)「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)金融広報中央委員会2017年調べ

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実家暮らしのメリットを活かせば20代後半で500万円は達成できる


自宅でスマホを見る男性
【画像出典元】「iStock.com/Halfpoint」

実家暮らしの最大のメリットは、家計の中でも一番ウエイトが高い住居費がかからないこと!

福岡で一人暮らしをする場合、ワンルームマンションの家賃相場は5~6万円。この支出が毎月かかる上、水道光熱費や自炊する食事代などを含めると実家暮らしの人に比べ、毎月8~9万円支出が多くなるでしょう。この金額を単純に合計すると、5年間で500万円を超えます。

9万円×12ヵ月×5年=540万円

たとえ家に3万円ほど入れていたとしても、7年間で500万円貯まる計算です。

6万円×12ヵ月×7年=504万円

実家暮らしは、一人暮らしと違い不自由な部分もあるかもしれませんが、貯金を増やしたい場合は絶対有利といえるでしょう。