熟成させた紅はるかとクレームダマンドの濃密な味わいがたまらない「焼き芋ガレット」/【連載】達人おすすめのお取り寄せ

時間をかけて熟成させた茨城県産の紅はるかを使った焼き芋で作ったガレット。サクサクで軽い食感のパイ生地と、ねっとり甘く濃厚な甘い焼き芋の組み合わせがたまりません。

よろスィーツ!スイーツ芸人のスイーツなかのです。

今回ご紹介するのは、秋冬にぴったりのサツマイモを使ったお菓子です。

手がけるのは、茨城県水戸市にあるパティスリー「シナリス」。店主の吉成シェフは、埼玉県の名店「アカシエ」で経験を積まれ、2021年に故郷の茨城県でご自身のお店を立ち上げました。

昔からガレット・デ・ロワを好きだったシェフが、「ガレットの美味しさをシナリスらしく一年中届けられたら」と考案されたのが、こちらの「焼き芋ガレット」。名産品のサツマイモや小麦粉など、地元の食材をふんだんに使ったつくりで、茨城の魅力を注ぎ込んだ「茨城味」のお菓子です。

要となるサツマイモは「紅はるか」。熟成後の甘みの強さ、ねっとりとした食感が大きな特徴で、この味わいを最大限に生かすのは焼き芋にするのが一番とのこと。

焼き芋ガレットには、シェフがお芋の美味しさを教わったという、ひたちなか市にある「まるも農園」の紅はるかが主に使われています。サツマイモは収穫後に数ヶ月かけて低温でじっくり糖化し、熟成されたものを仕入れてから、焼き芋に手がけるのだそう。

火入れするときは、芯まで火が入るようにじっくりと時間をかけて、水分をとばしながら味を凝縮させていきます。皮の内側が少しキャラメル化するまで焼くのもこだわりで、ガレットの中には皮ごと付いた焼き芋が入っていることにもびっくり。

焼き芋とクレームダマンドが合わさった濃密さに、キャラメリゼされた香ばしさが寄り添い、奥行きのある味わいが口にひろがっていく。

そして、茨城県産の小麦粉を使った生地の香り高さにも驚きます。加水の割合、折り方、厚みにこだわり、試行錯誤を重ねたパイ生地は、ザクザクと食感が力強く、お取り寄せをしてもこの香ばしさが持続してることに感動。

焼き芋の風味とともにパイの芳醇さにも包まれる、一体感の良さがほんとに素晴らしい。ほっとするような親しみやすさと洗練された味わいが体に染み渡っていく。

茨城の風土とシェフのストーリーが重なった、唯一無二の焼き芋ガレットです。

ナイスィーツ!

焼き芋のガレット(18cm)/CINARIS(シナリス)