セレクト2
ユリネア・レデボウリイ

アザミに似た玉のような赤紫の花を咲かせ、花後は白い球状の種子がなるキク科の野草です。当店で2022年に海外より種子を取り寄せて栽培をスタートしましたが、まだ国内では苗の流通が少なく、昨年人気となりました。

葉はシルバーを帯びて白っぽく、草丈20~45cm前後とコンパクトです。株が密生するため、高温多湿を嫌いますが、乾いた場所や、やせ地に強いのでロックガーデンやドライガーデンに向きます。一見、繊細で珍しい花姿ですが、性質は丈夫で、水はけと日照をよくすれば、あとは放任でも育ちます。成長は早くありませんが着実に育ち、大株になると数えきれないほどの花が咲きます。

自生地は、ブルガリア、ルーマニア、南西ロシアなどの限られた地域で、現地では森林伐採や観光開発により絶滅が危惧されている野草です。見た目は小さなアザミのようですが、デージーに近い仲間で、すらっと長く伸びる花茎が可憐な印象です。

春の後半になると、低い株から花茎を次々と伸ばして、うなだれるように花が咲きます。すらっと高く伸びて咲くので、切り花にも向きます。面白い形のつぼみや花も魅力ですが、花後に現れる白い球状の種子もユーモラス(感触は固い)で、ドライフラワーなどにも利用できるなど、咲き始めから花後まで長く楽しめます。

【Data】
■ キク科 宿根草(耐寒性多年草)冬季半常緑~落葉種
■ 学 名:Jurinea ledebourii
■ 別 名:ジュリネア、ジュリア・レデブーリイなど
■ 花 期 : 晩春~初夏
■ 草 丈:20~45cm前後(生育後・花丈も含む)
■ 株張り:15~25cm前後(生育後・環境差がある)
■ 耐寒性:強い(-15℃~-25℃ ※環境差がある)
■ 耐暑性:普通(暖地では夏に風通し、水はけよく)
■ 日 照:日向
■ 原産地:ブルガリア(原種の主な自生地)

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セレクト3
コレオプシス ‘アイス ワイン’

コレオプシスは、国内では糸葉ハルシャギクなどが一般的で、黄色の花のイメージがありますが、海外ではピンクや赤、白など多くの品種が発表されています。なかでも、本種‘アイス ワイン’は海外で作出された「サテン&レース・シリーズ」の品種です。美しいバイカラーの花色が特徴で、白とワインレッドのコントラストが美しく、「アイス ワイン」という名前がよく似合う気品のある花も魅力です。

細やかな糸葉が茂り、針金のように細い花茎が無数に立ち上がって、白い花弁にベリーパープルの目が入る整った花を咲かせます。可憐な草姿なので、ナチュラルガーデンの演出にもぴったりです。

性質が丈夫なので、植える場所を選びませんが、日陰や肥沃すぎる場所では徒長して倒伏することがあります(その場合は春のうちに切り戻し、低い状態で花期を迎えます)。十分な日当たりがあって、少しだけ痩せ気味の場所のほうが、本来のコンパクトな株姿でたくさんの花を咲かせることができます。

また、こまめな花がら摘みをすることで、花つきがよくなり、夏から秋遅くまで長期間咲かせることができます。

【Data】
■ キク科  宿根草(耐寒性多年草)冬季落葉種
■ 学 名:Coreopsis ‘Ice Wine’
■ 別 名:ハルシャギク、ジャノメソウなど
■ 花 期 : 初夏~晩秋
■ 草 丈:30~50cm前後(生育後・花丈も含む)
■ 株張り:30~50cm前後(生育後・環境差がある)
■ 耐寒性:強い(-15℃~-25℃ ※環境差がある)
■ 耐暑性:強い
■ 日 照:日向
■ 原産地:北アメリカ(原種の主な自生地)