晩白柚は縁起物

晩白柚は、黄金色で大きな丸い実であることから、とても縁起のよいフルーツとされています。大きな実はまるで初日の出のようだということで、お正月飾りにもされています。
柑橘の「きつ」という音は「吉」と通じることから、そもそも縁起物。その柑橘の中でも大きな晩白柚は、大きな吉、つまり大吉を願って飾られるとのことです。

中華圏では、中国の旧正月にあたる春節には、キンカンの大きな鉢植えを玄関に飾ります。やはりキンカンも柑橘類ですからね。晩白柚も、春節に合わせて、特産地の熊本県八代から香港などに輸出されているそうです。
(広告の後にも続きます)
犬の嗅覚と柑橘の香り

平均的な犬の鼻には、人の数十倍の面積がある嗅上皮に約2億2千万個の嗅細胞が数層にも配列して並び、優れた嗅覚を維持しています。犬の嗅覚は、臭気によっては人の1億倍もの臭いを探知できるといわれていて、昔から、狩猟、追跡、探索に活用されてきました。また、湿った鼻は風向きを感知しているのではないかと考えられているそうです。近年では、犬が人間の怒りや悲しみ、歓喜、憂鬱なども嗅ぎ分けられるのではないかという研究も進んでいます。
犬も人も、香りと出来事を結び付けて記憶しています。嗅覚を通して、楽しいことや嬉しい記憶と香りを結びつけてあげることで、しつけのサポートに役立てられるそうです。

そんな優れた嗅覚を持った犬ですが、一般的に柑橘系の香りが苦手のようです。我が家の柴犬あんも例外ではなく、柑橘系の香りはどうも好きではなさそうです。
庭にあるレモン、キンカン、晩白柚の香りはどれも苦手で、近づけてみると、「フンッ」と鼻を鳴らして行ってしまいます。晩白柚はあまりにも大きいことも気に入らないのかもしれません。

参考:「ホリスティックケアカウンセラー養成講座」
Credit
写真&文 / 海野美規
– フラワー&フォトスタイリスト –
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。