5.面接でよくある困りごとと対処法

(1)遅刻しそうな場合は?
(2)悪天候でも面接に行くべき?
(3)面接中のマスクはつける? 外す?
(4)面接中にメモを取るのはOK? NG?
(5)面接官から名刺を渡されたら?
(6)お茶(飲み物)を出されたら飲んでもいい?
(7)面接後にお礼は伝えるべき?
(8)オンライン面接で気をつけることは?

(1)遅刻しそうな場合は?

やむを得ず面接の時間に遅れてしまいそうな場合は、すぐに担当者に連絡を入れます。メールでは気がつかない場合があるので、必ず電話で連絡しましょう。

遅刻の連絡で伝えること

謝罪遅刻の理由現在の状況到着予定時刻面接可否の確認

遅れて面接を開始するときには、改めて謝罪の言葉と、遅刻したにも関わらず対応してもらえることへのお礼を面接官へ伝えましょう。

(2)悪天候でも面接に行くべき?

大雪や台風などの悪天候の際は、できるだけ早く面接担当者に連絡し、状況を説明しましょう。

日程の延期やオンライン面接への変更が可能か、確認するのが大切です。外出できる場合は、交通機関の遅延や混雑を考慮し、通常よりも早めに出発するようにしましょう。

(3)面接中のマスクはつける? 外す?

かつてはマスクをつけたままの面接はマナー違反とされていましたが、新型コロナウイルスの影響から、感染対策として一般的になりました。

とくに、医療や福祉業界では施設内の感染防止が徹底されており、応募者にもマスク着用が求められるケースがあります。ただし、服装と同じくマスクのデザインにも配慮が必要です。

望ましいマスクの種類
・白・淡いグレー・ベージュなど、無地で落ち着いた色を選ぶ
・派手な柄や装飾があるものは避ける

また、マスクの素材によって感染予防効果が異なります。布やウレタン製ではなく、不織布のマスクを選ぶほうが望ましいでしょう。

(4)面接中にメモを取るのはOK? NG?

面接中はメモを取らないほうがいいとされています。会話への集中が大切なため、メモに気を取られると、会話が途切れたり、面接官を待たせたりしてしまう可能性があります。覚えておきたいことは、面接後に落ち着いて記録しましょう。

ただし、勤務条件や就業規則、選考スケジュール、提出書類など重要な内容については、メモを取っても問題ありません。その際は、「メモを取ってもよろしいでしょうか?」と一言断り、許可を得てから書くようにしましょう。

メモを取るときの注意点

面接官から質問されているときはメモを取らない必要なキーワードだけを書く程度に留める自分が回答するためにメモを見て話さない

(5)面接官から名刺を渡されたら?

面接で名刺交換は基本的におこないませんが、場合によっては面接官から名刺を渡されることがあります。

その場合、相手と自分の間に机などを挟まずに受け取れる位置まで移動し、両手で丁寧に名刺を持ち「頂戴いたします」と言って受け取ります。面接中に自分の前に机がある場合は机の上に名刺を置き、面接が終了するまでしまわないようにしましょう。


名刺は自分の左側に置く。名刺の向きは自分のほうを向け、面接官の席順と同じ順番で並べる

(6)お茶(飲み物)を出されたら飲んでもいい?

面接前や面接中に、お茶などの飲み物を出してもらうことがあります。訪問者への気遣いとして出されるものなので、まったく口をつけないよりも、適度にいただいたほうが印象が良くなります。

お茶を出されたときのマナー

お茶を持ってきてくれた方に「ありがとうございます」と一言お礼を伝える(面接中の場合は軽いお辞儀でもOK)飲む前には「いただきます」と一言添える会話の邪魔にならないタイミングで飲む音を立てず静かに飲むカップに口紅がついた場合は、面接後にティッシュで拭き取る

また、ペットボトルの飲み物が提供されることもあります。基本的なマナーは変わりませんが、面接終了後に「お持ち帰りください」と言われた場合は、処分の手間をかけないよう、できるだけ持ち帰るのがスマートです。

(7)面接後にお礼は伝えるべき?

現在は手書きのお礼状を送る習慣は少なくなっていますが、「より丁寧な印象を与えたい」「志望度が高いので感謝を伝えたい」という場合は送っても問題ありません。ただし、連絡が遅いと逆効果になるため、面接の翌日までにポストへ投函しましょう。

なおジョブメドレーのを使ってお礼を伝える方法もあります。お礼のメッセージに続いて応募先からの連絡が早く届くケースもあるため、選考をスムーズに進めたいという場合にもおすすめです。

(8)オンライン面接で気をつけることは?

オンラインで面接をおこなう場合でも基本的なマナーは大きく変わりません。ただしオンラインの場合は画面上で見える範囲、つまり顔に注目が集まりやすいため、明るい表情でいることや視線を下げないことがとくに大切です。

オンライン面接の流れや使用ツール、注意点などについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>WEB面接・動画選考とは?

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6.マナーは重要。でもそれだけで合否は決まらない

今回ご紹介したマナーは、身だしなみや姿勢、話し方、動作など多岐にわたります。すべてを一から完璧に覚えるのは大変かもしれませんが、これらは社会人として身につけておきたい基本のマナーでもあります。日ごろから意識することで、自然と習慣になっていくでしょう。

また、面接中にマナーを完璧に守れなくても、必要以上に落ち込む必要はありません。面接で最も重視されるのは、あなたの人間性や仕事に必要なスキルです。多少のミスがあっても、それを挽回できるだけの魅力を伝えられれば、結果は変わるかもしれません。

基本的なマナーを押さえつつ、面接本番では自分の強みを積極的にアピールしましょう! 応援しています!