繊細な雰囲気の花が可愛らしいハナニラ(イフェイオン)。「ニラ」とはいいますが、食用のニラとは違う種類の植物です。花が小さめで背も低いので、寄せ植えや花壇の隙間を彩るときにも使いやすい人気の花です。この記事では、ハナニラの基本情報や特徴、名前の由来や花言葉、品種、育て方について詳しくご紹介します。

ハナニラの基本情報


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植物名:ハナニラ
学名:Ipheion uniflorum
英名:springstar、spring starflower
和名:ハナニラ(花韮)
その他の名前:イフェイオン、アイフェイオン、イエイオン、セイヨウアマナ(西洋甘菜)
科名:ヒガンバナ科
属名:ハナニラ属(イフェイオン属)
原産地:南アメリカ
形態:宿根草(多年草)

ハナニラはヒガンバナ科ハナニラ属の球根性多年草で、かつてはユリ科に分類されていましたが、現在はヒガンバナ科とされています。また、食用の花ニラと園芸用のハナニラは違う種類の植物です。

ハナニラの草丈は15~25cmほどで、葉や茎を傷つけるとニラのようなニオイがしますが、傷つけないようにすれば栽培中にニオイはそれほど気になりません。

現在はハナニラ属の植物ではない黄色ハナニラやパルビフローラもハナニラの仲間として販売されることがありますが、これらは以前ハナニラ属に分類されていたためです。ハナニラ Ipheion uniflorum(イフェイオン・ユニフロラム)の開花時期は3~4月、黄色ハナニラは2~4月、パルビフローラは11~12月です。


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ハナニラの原産国は中央アメリカから南アメリカです。栽培が容易なため世界中で栽培されており、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスなどで帰化植物として定着しています。耐寒性・耐暑性ともにあり、栽培難易度は低く、丈夫で自然分球やこぼれ種でもよく増えます。

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ハナニラの花や葉の特徴


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園芸分類:草花
開花時期:3〜4月
草丈:15〜25cm
耐寒性:普通
耐暑性:強い
花色:青、紫、ピンク、白

ハナニラの花色は青や紫、ピンク、白などがあり、星形の美しい花を咲かせます。花は光に反応して、夜や曇りの日、雨の日には花を閉じる性質があります。葉は細長く明るい緑色で、食用のニラに似た形をしています。葉は地面に倒れて横に広がる傾向があるため、春先のグラウンドカバーとしても利用できます。夏には休眠期に入り、地上部がなくなって休眠します。