進学時に案内される保険とは?補償内容を整理しよう
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【画像出典元】「Nishihama/Shutterstock.com」
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専門学校など入学時に保険を案内されることがあります。まず案内されている保険の内容を整理してみましょう。さまざまな保険のプランがありますが主に以下のような補償があります。
【他人への賠償責任の補償】
●賠償責任補償:
日常生活で誤って他人にケガをさせてしまったり、他人のものを壊してしまったりして法律上の賠償責任を負った場合の補償
【親などの事故時の死亡補償】
●育英費用補償:
子どもを扶養している親などが事故などで亡くなった場合に保険金が支払われる補償
【子どものケガや病気の補償】
●ケガの補償:
子どもがケガで死亡、入院、手術、通院をした際の補償
●病気の補償:
子どもが病気で死亡、入院、手術をした際の補償
●熱中症の補償:
子どもが熱中症により死亡・後遺障害・入院・手術・通院をした場合の補償
●特定感染症補償:
子どもが法令で定める特定感染症を発病した際に後遺障害・入院・通院をした場合の補償
●被害事故補償:
子どもが犯罪行為やひき逃げ事故の被害者となり、死亡または所定の後遺障害が生じた場合の補償
【持ち物の補償】
●学校管理下動産補償:
学校の授業・登下校中などに、子どもが携行している身の回り品が破損した場合などの補償
【トラブル解決のための補償】
●トラブル被害対策等補償:
いじめなどの対人トラブルや、ストーカー行為、自転車事故などの被害を受けて、弁護士等への法律相談の申し込み・委任、警察への届け出、告訴状の提出、いじめに関する臨床心理士・公認心理師への相談を行った場合の費用を補償。カウンセリング費用、法律相談費用、弁護士費用、訴訟関連費用などトラブルの内容によって費用が補償される
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まず、既に加入している保険を確認
他人への賠償責任は「個人賠償責任特約」へ加入していないか確認を
「他人への賠償責任の補償」は、自動車保険や火災保険、傷害保険などの「個人賠償責任特約」ですでに準備していないか確認してみましょう。
加入している場合には補償額も忘れずに確認することが大事です。3000万円や無制限に補償されているものもあります。示談交渉をしてくれるかどうかもあわせて確認することが大切です。
「親などの事故時の死亡補償」は親の生命保険の確認を
「親などの事故時の死亡補償」は子を扶養している親が被保険者となっている生命保険などで死亡時の補償が準備されているか確認しましょう。
「子どものケガや病気の補償」は医療保険や傷害保険の確認を
「子どものケガや病気の補償」は、お子さんを被保険者とした医療保険や傷害保険で後遺障害や通院、手術の補償が準備されているかどうか確認をしましょう。「熱中症」「特定感染症」の補償も傷害保険で補償されている場合があります。詳しく内容を確認することが大切です。
「持ち物の補償」は火災保険や携行品損害特約の確認を
持ち物の保険には火災保険や自動車保険に付帯される「携行品損害補償特約」などがあります。被保険者が外出中に携行している身の回り品が偶然の事故によって損害を受けた場合に補償するものです。
メガネなどは補償の対象外となる補償もありますので、補償の対象外となる身の回り品がどのようなものがあるか具体的に確認をしましょう。
学校管理下動産の補償は、授業中、登下校中にメガネなどの身の回りのものが破損した際などの補償です。お子さまがメガネを利用されていて破損時の補償を準備したい場合には有効な補償となります。
「トラブル解決のための補償」は弁護士費用特約の確認を
トラブルが発生した際の補償として、火災保険や自動車保険に付帯できる弁護士費用特約がありますが、これは日常生活で事故の被害者になった場合に弁護士費用や法律相談費用を補償するものです。自動車事故のみ対象とするものや、日常生活と自動車事故を補償するものなどがあります。
カウンセリング費用などを補償するものもあり、対象となるトラブルの範囲は具体的にどのようなものか、対象とならないトラブルはどのようなものがあるか補償の詳細を確認し、加入を検討することが大切です。