両極端なファンを持つハーブ「パクチー」

英語ではパクチーのことを「コリアンダー」と呼び、タイ語では「パクチー」、中国語では「シャンツァイ」と、世界各地で広く食用されています。
日本人にとっては慣れ親しんだ香りではないので、嫌いな人は「絶対嫌だ!」と言い、好きな人は「大好き!」と言う、両極端なファンを持つハーブです。
タイ料理にも欠かせないパクチー。
17歳の頃にアメリカで食べた、初めての本格的なメキシコ料理はなんだか不思議な味でした。はっきり言えば、とにかく変な味! あの店はまずいんだ。と思っていましたが、今思えばあれが「パクチー」だったのです。いつの間にかパクチーの虜になり、自分でも育てるようになりました。
神奈川県では1月に播いた種子が3月にはワサワサと育っています。マルチもトンネルもせず、ただ適当に種子を播いただけ。
パクチーの育て方はとっても簡単。いつも言いますが、ハーブってのは、ほぼ雑草(いい意味で♡) 。手をかけなくても育ってくれる頼もしいごちそうです。

ホームセンターなどで苗も売っていますが、種子から育てると無限に収穫できるので、植える場所があれば断然! 種子からの栽培がおすすめです。プランターでもバッチリ育ちます。
パクチーの種子は硬い殻に覆われているため、そのまま播くと芽が出にくい傾向にあります。発芽率を高めるために、種まき前に軽く石などでトントンと叩くとよいでしょう!
コリアンダーシードはパクチーの種子。スパイスとしても売られています。栽培する場合は栽培用の種子を用意しましょう。
露地栽培のパクチーはスーパーで売られている物とは香りが別次元! ぜひ育ててみてください。毎日必要な分だけ収穫する豊かさは格別です。
さぁ今夜は何を作ろう! パクチーとお似合いのスパイス「クミン」を組み合わせてはいかがでしょう?
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メキシカンに欠かせないスパイス「クミン」

私のキッチンで一番減りが早いスパイス、それがこの「クミン」です。セリ科の一年草で、爽やかさと刺激的な香り、そしてほのかな苦みがあります。
いかにもカレーらしい香りのエスニックなスパイスですが、じつはヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸、アフリカ大陸など幅広い地域で何百年にも渡って愛されているスパイスです。

トルコ料理、レバノン料理、モロッコ料理、スペイン料理、メキシコ料理などに使われ、このクミンさえ味方に付ければ、いろいろな国の料理を作ることができます。案外肉じゃがや、そぼろなどの和風料理ともよく合います。
こちらも好き嫌いがはっきりと分かれるスパイス。強烈で個性的ですが、嫌よ嫌よも好きのうち。じわじわとクセになる香りなのです♡
クミンを使ったミックススパイスに「チリパウダー」というものがあります。クミン単品では苦手な方も、これなら大丈夫かも?!