
春になるとピンク色のつぼみを株いっぱいに立ち上げ、まるで雪をかぶったように白い花が満開になる姿を楽しめるハゴロモジャスミン。その魅力は、なんといっても甘くて濃い香りでしょう。「香りのよい植物を庭に取り入れたい」という方におすすめです。この記事では、ハゴロモジャスミンのプロフィールや魅力、品種、花言葉、詳しい育て方など、有用なガーデニング情報をお届けします。
ハゴロモジャスミンの基本情報
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植物名:ハゴロモジャスミン
学名:Jasminum polyanthum(ヤスミウム・ポリアンツム)
英名:Pink Jasmine
和名:ハゴロモジャスミン(羽衣素馨)
その他の名前:ハゴロモソケイ、アラビアンジャスミン、ボルネオソケイ、 ピンクジャスミン
科名:モクセイ科
属名:ソケイ属
原産地:中国雲南省
形態:半常緑性つる性低木
ハゴロモジャスミンは、モクセイ科ソケイ属の半常緑性つる植物。ジャスミンティーなどに利用されるマツリカなどと同じジャスミンの仲間です。原産地は中国南部で、暑さには強いものの寒さにはやや弱い性質です。暖地では地植えにしても越冬しますが、冬に0℃以下になる地域では、鉢栽培にするか、地植えにしても冬は鉢上げして日当たりがよく暖かい場所で管理するとよいでしょう。
ハゴロモジャスミンは、つるを絡ませながら旺盛に生育します。つるの長さは2mほどになるので、植え付ける際は、支柱やフェンス、アーチ、オベリスクなど、つるを絡ませるための構造物を用意しておきましょう。
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ハゴロモジャスミンの花や葉の特徴
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園芸分類:庭木・花木
開花時期:4~5月
樹高:2m
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い
花色:白
ハゴロモジャスミンの花色は白。ピンクまたは白のつぼみを立ち上げ、純白の5弁花が咲きます。花径は1〜2cmと小さいのですが、花数が多く一斉に開花するので、つるを伸ばした面を覆い尽くし、大変見ごたえがあります。花が咲くと甘い香りが辺りに漂うのも魅力。上品な芳香ではありますが、かなり強く香るので、敏感な方は気分が悪くなってしまうこともあるようです。
開花期には小花が煙るように咲いて、それは見事な景色を作り出しますが、じつは葉のフォルムも繊細で美しく、開花期以外の葉姿にも観賞価値があります。庭で育った花を花瓶などに活ける際には、飾り葉として利用しても素敵ですよ!
ガーデンフェンスに絡んでたわわに咲くハゴロモジャスミン。Pavel105/Shutterstock.com