アルピニストの野口健さんが2026年1月25日、「無自覚登山者」をめぐる問題をXにつづり、ネットの注目を集めている。

「『少しはためらってくれ』という状況」
野口さんはテレビ朝日による「冬季閉山中の富士山で救助要請相次ぐ 中国のSNSには柵すり抜け立ち入る映像」との報道を引用し、「閉山=入山禁止ではない。県道は通行止めなので県道を歩けば処罰の対象になる。県道を歩いていた形跡があれば容赦なく諸罰すべき」と問題提起した。
報道では、冬季閉山中の富士山で中国人の男性が遭難し救助要請を行っていた事例に触れ、中国のSNSで閉山中の富士山を「強行登山」する方法を指南する情報が飛び交っている現状を伝えていた。
野口さんは「救助は有料化すべき」とも訴え、「有料化すると『救助要請をためらう』との反対意見もあるが寧ろ『少しはためらってくれ』という状況。救助隊も命懸け」と指摘した。
民間ヘリによる救助「100~200万は軽く飛ぶと先輩方に言われたものです」
続く投稿では、「我々からしたら自力で下山できる状況であるにも関わらず安易に救助要請する人が多い」とし、「山岳会の時には仲間が遭難したらまずは仲間たちが捜索に入ったもの」と述べた。
野口さんは自身の学生時代を振り返り、「私が学生の頃は地域にも寄りますが民間ヘリによる救助が多かった。100~200万は軽く飛ぶと先輩方に言われたものです」(原文ママ)と説明。
「故に山岳保険にも入り、登山計画書を作成し会に提出。悪天候時はどこのルートから降りるのか、避難小屋はどこにあるのか、頭の中に叩き込んでいました。入山届けしかり」と登山時には入念な準備が必要だと主張した。
「その辺りを吹っ飛ばして登っている人の遭難にはどうしたものかと。同情の余地ありやなしや」とつづった。