高野山真言宗・総本山金剛峯寺(和歌山高野町)の公式Xが2026年1月26日に更新され、通称「高野山スキー場」として無料開放しているエリアについて、ゴミの放置や火気使用の問題を注意喚起した。

現場は寺が提供する私有地で、高野町が管理しているという。詳しい実態を取材した。
「一人ひとりのマナーが、この場所を守る唯一の手段」
寺の公式Xは、「高野山スキー場」が積雪で多くの人に利用されているとしながら、
「しかし残念なことに、ゴミの放置が散見されます。当施設は、皆様に自由にお楽しみいただけるよう無料で開放しており、常駐の管理者がおりません。一人ひとりのマナーが、この場所を守る唯一の手段です」
と投稿した。公開された写真をみると、雪の上に割りばし、ペットボトル、菓子やカップ麺といった多数のゴミが散らかっている。「また、焚き火やカセットコンロなどの『火気使用』は一切禁止となっております」ともいい、下記のように訴えた。
「今後、マナー違反や火気の使用が続くようですと、やむを得ずスキー場を閉鎖せざるを得なくなります。この場所を存続させるためにも、ゴミの持ち帰りとルールの徹底にご協力をお願いいたします」
高野町の観光振興課は28日にJ-CASTニュースの取材に応じ、今回の写真は町の発信だと説明した。袋にまとめて放置されたゴミを、小動物やカラスがあさったものと推測しつつ、「実際に捨てられていたことには変わりはありません。今年だけではありませんので毎年、毎回少なからずごみは放置されています」と指摘した。
5年間でマナー悪化、利用者は子連れ日本人・ペット中心か
高野山スキー場は転軸山森林公園にある寺の敷地の一部で、時期は特定できないものの50年前には既に広場として町民が利用していたという。子どもの遊び場として昔から提供されていた。
しかし、「ここ5年間でマナーも悪くなっていったと感じます」──。
毎年積雪があると、週明けには観光振興課でゴミの確認に行き、日直業務の傍ら1日2回ほど見回りをしているという。落とし物を含む防寒具のほか、おもちゃが壊れた破片、スコップ、壊れたスノーボート、コンビニでの飲食した袋、ペットボトルなどがみられ、今年はカップ麺やアルコールの缶が多いとした。
見回り時にコンロの使用を発見したことがあり、たき火に関しては、過去に事案があったと聞いているとのことだ。なお、問い合わせを受けた場合はコンロを使用しないよう呼びかけているという。
苦労はほかにも。臨時駐車場を設置、警備員を雇って誘導しているといい、「そうしないと、近隣住民の迷惑になる場所に車を置くケースも見られました」と明かした。
利用者は見る限り日本人の子連れ家族やペット同伴が多く、そのSNS発信などを通じて増えているようだとみている。物価高のなか、子どもの無料の遊び場になり、大阪・奈良・和歌山からのアクセスが良いことも影響しているのではないかと分析した。