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WBCで流れるB’z稲葉の「タッチ」に“違和感が拭えない”理由。Netflixの企画力が優れているがゆえの“皮肉な現実”

WBCで流れるB’z稲葉の「タッチ」に“違和感が拭えない”理由。Netflixの企画力が優れているがゆえの“皮肉な現実”

◆視聴者の固定観念を揺さぶるインパクトはあるが…



 もちろん、Netflixでの独占配信が初めてだという背景も考慮に入れなくてはなりません。地上波での演出から明らかに変わったと印象づける必要があるからです。

 視聴者の固定観念を揺さぶるインパクトを音楽でも与えたい。

 間違いなく、稲葉の「タッチ」にはその力があります。

 けれども、スポーツにはベタや鉄板の安定感も侮りがたい。こういう場合、クリエイティブなアイデアよりも、心置きなく盛り上がれる定番の音楽の方が、えてして歓迎されるものだからです。

 たとえば、サッカーで優勝したらクイーンの「We Are The Champions」じゃなきゃダメとか、そういう風に場を収める役割は、ベタな音楽でなければならないのです。

 では、WBCの優勝シーンで流れる「タッチ」はどんな感じがするでしょうか?

 やっぱり違和感あるような……。

 稲葉浩志の「タッチ」は、企画、パフォーマンスの両面でクレバーです。

 だけど、スポーツにはもっとあっけらかんとした分かりやすさが必要なのも事実。

 ベタこそが一番難しい。改めて痛感します。

文/石黒隆之

【石黒隆之】
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。X: @TakayukiIshigu4
配信元: 日刊SPA!

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