◆キャッシュレス決済は「支払いの痛み」がない
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「根源的に人間が最も求める感情は『所属と承認』です。これは他者との関係のなかでしか得られません。そして、得られなかったとき、人は何かに依存するしかなくなってしまう。推し活にしても、他者のサクセスストーリーに自分を投影、同一化することで孤独を解消し、『所属と承認』を獲得している。孤独は依存症を生む根源なのです」
こうした人間の特性に加え、厄介なことに、現代社会では破産に繫がる依存への入り口が至るところに広がっているという。
「推し活の投げ銭、ソーシャルゲームへの課金は指一本でできてしまう。本来、人はお金を使うと、体の痛みを司る脳の島皮質から、支払いに対して『痛み』を感じる信号を出すが、キャッシュレス決済ではこの機能が鈍くなることがわかっています。支払いに痛みを感じないどころか、感謝されて「承認欲求」まで満たしてもらえるわけです。企業は依存症モデルを研究したうえで、人間のメカニズムを利用して、マーケティング戦略を仕掛けているため、一度ハマったら消費者側が抗える仕組みではありません」
「孤独破産」の増加は、人間の性さがと現代社会の変化が招いた必然だったのだ。
◆30~59歳で「孤独を感じる」人の割合
常にある:7.9%時々ある:44.7%
ほとんどない:33.7%
決してない:12.5%
無回答:1.2%
※内閣府「令和6年 人々のつながりに関する基礎調査」(間接質問による孤独感スコア)より、30~59歳のデータを本誌にて集計
【NPO法人ほっとプラス理事 藤田孝典氏】
社会活動家として生活困窮者を支援。聖学院大学客員准教授。主な著書に『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』(朝日新書)など
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業界紙記者、夕刊紙記者、出版社勤務を経て現職。近著『人はこんなことで破産してしまうのか!』(三笠書房)ほか著書多数
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ライフサポートクリニック院長。日本外来精神医療学会理事。著書に『依存症の人が「変わる」接し方』(主婦と生活社)など
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取材・文/週刊SPA!編集部
―[[孤独破産]の罠]―

