◆圧力が足りない自分の声を反省していた前作

芹澤:前の2曲に比べて、かなり自分のなかで歌い慣れてきた感じはありますね。『ジャンゴーパイヨー(JUNGLE_FIRE feat.MOTSU)』と『ロッキスROCK ME KISS ME feat. MOTSU)』は、わりとレコーディングの期間が近かったんです。1曲目を聞いたときの、「もっとカッコよく歌いたい」という反省を2曲目に活かせなかった悔しさがずっとあって。
周りから言われたわけじゃないんですけど、細かい部分でかわいい自分の声を引きずってしまってたと思うんです。浜崎あゆみさんや倖田來未さんみたいな“強い女感”を出したかったのに、私の声は曲に対してちょっと軽かったかなって。
歌姫って、もっとズドーンとくる圧力がないとダメだと思ってたので、次こそは…って溜まりに溜まっていた気持ちを今回ぶっ放せたと思ってます。

芹澤:はい。この曲は「TIMELESS POWER」ってフレーズが何度も出てくるんですけど、現場に行く前から、そこの重厚感と疾走感が命だと思ってたんです。ここは納得して歌いたいと思ってたので、ボイトレの先生と試行錯誤して、2パターンまで絞ったのをレコーディングで歌って。ディレクターさんが、よりいかついほうを聞いてMOTSUさんたちがいいと言ってくださったので、重いトーンのバージョンが採用されました。
――そのフレーズ、サビっぽくないほどのロングトーンですよね。
芹澤:そうそう、8拍くらい伸ばしてて、サビとしては珍しいと思います。MOTSUさんも別の取材で「30年やってるけど、僕の発明だと思う」って言ってました。
◆オープニング・テーマと劇中歌を両方担当する重圧
――カップリングで『MFゴースト』劇中歌の『Horizon』は表題と対極な超ゆったりなバラード曲ですが、どんな気持ちで臨んだのでしょうか。芹澤:この曲は主人公に恋する女子高生、西園寺 恋(さいおんじ・れん)の恋心を描いています。私が無理して若々しく歌うのも違うし、かといってすべて作り込むよりは自分の素の部分も込めないと、真心を歌えないと思って、その塩梅がすごく難しかったですね。
これでよかったのかなってまだ不安な気持ちもあります。作中で流れた回をオンエアで見たときに、見てくださったみなさんに納得してもらえたらいいなと思ってます。

芹澤:そうなんですよ! もともとは「私でいいんですか…」って不安もあったところから、3rd Seasonを迎えた作品で3曲連続で任せてもらえたのは、「芹澤でいい」と肯定してもらった気持ちもあって。
ただ劇中歌に関しては、例えば恋を演じる声優の佐倉綾音さんを含め、あらゆる可能性があるなかで私にまかせていただけたということで、いまでも少し震えてます(笑)。

