◆商品を投げつける70代男性
言葉による暴力だけでなく、物理的に暴れる高齢男性の対応にも高橋氏は苦慮している。1ヶ月前には、自分の欲しい商品がないという些細な理由で、大騒動を巻き起こした70代の男がいた。「レジ対応を待たされたことに腹を立て、駆けつけたスタッフに『バイトの分際で生意気だ』と暴言を吐いたそうです。さらにお目当ての商品がないと分かると、激昂して近くの商品をスタッフに投げつけてきました。私が店に駆けつけた際もまだ暴れており、埒が明かないため警察に通報して対応していただきました」
◆警察の姿を見て豹変する常習犯
白昼のコンビニで大立ち回りを演じた男性だったが、警察官が到着した瞬間にその態度は一変したという。「警察官の姿を見た途端に黙り込み、号泣しながら土下座して謝ってきたんです。とはいえ許せるはずもなく、そのまま連行してもらいました。後で警察から聞いた話では、他店でもトラブルを起こしている常習者だったようです。今後、日本はさらに高齢者が増えていきます。会計を忘れて店外に出てしまうケースも含め、店舗側として高齢者対策をより深刻に考えていかなければなりません」
今後、高齢者によるカスハラはさまざまなサービス業で激化する可能性が高い。個別の店舗対応だけでなく、社会全体での抜本的な対策が求められている。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

