
アートと建築とに彩られる嵐山。
窓や柱を額に見立てて、風景を切り取る額縁庭園。大堰川の向こうに連なる山並みを、一本の線で区切る『渡月橋』もまた、嵐山の景色を美しく縁取る存在に思えてくる。橋があることで、川と山の風景はひとつにまとまり、眺めは印象深くなる。川辺から眺めても、屋形船に揺られながら川面から見上げても、深く心に残るのは、渡月橋がそっと景色を整えているからかもしれない。
渡月橋からすぐのロケーションにある『福田美術館』は、日本画の作品を中心に国内でも評価の高い約2000点の作品を所蔵・展示する美術館。展覧会の充実ぶりはもちろん、庭の水盤越しに望む渡月橋の姿も見どころだ。
もうひとつ注目したいのは大正10(1921)年に建てられた旧京都嵯峨郵便局の局舎。白い木造の外観にブルーの窓枠が印象的な建物は、現在イギリスの伝統的なティータイムが過ごせる紅茶専門店『ティールーム キキ 京都・嵐山本店』になった。2026年2月から始まったイングリッシュブレックファストで、穏やかな朝の時間を。

