有事が押し上げた金相場(1970年代~1980年)
そして、1970年代半ばから80年代前半かけて、1つの大きな山を形成し、1980年1月には850ドルに到達しました。
この急騰劇を強く後押ししたのは、複数の有事が立て続けに起きたことでした。第四次中東戦争(1973年10月)、イラン革命(1979年2月ごろ)、在イラン米国大使館人質事件(1979年11月)、旧ソ連のアフガニスタン侵攻(1979年12月)などです。こうした出来事を受けて、「有事の金(ゴールド)」という言葉が生まれました。
世界規模の強い不安感が生じたとき、金(ゴールド)は最後の拠り所(ラストリゾート)や資金の逃避先と目され、資金が流入して価格が上昇する、という意味です。
株価との逆相関が意識される1990年代
1990年代になると、米国で株価指数が急騰しました。1990年代前半に340ポイント前後だったS&P500種指数は2000年代前半に1,400ポイント前後に到達しました。いわゆるITバブルです。
そしてこの期間、金(ゴールド)価格は410ドル前後から280ドル前後に下落しました。「株と金(ゴールド)の逆相関」という言葉が目立つきっかけとなった出来事でした。
