個人のバラ庭園も巡ることができる「ガーデンツーリズム」
福山のバラ文化は、公園だけでなく個人の庭にも広がっています。そんな庭を巡る旅として楽しめるのが、「ばらのまち福山 ガーデンツーリズム」です。

公式ガーデンとして登録されているのは、選りすぐりの市内21の庭園。ばら公園や緑町公園といった大きな公園のほか、個人邸のローズガーデン、企業や学校の花壇、バラ農園など、多彩な庭が含まれています。個人邸は4邸が登録されており、バラを愛する人たちが長い年月をかけて育ててきた庭を、庭主の話を聞きながら見学することができます。

ばら花壇コンクールで受賞した美しい植栽など、市民が育てるバラ文化の広がりを実感できます。庭のスタイルもさまざまで、和風の庭と組み合わせたガーデンや、高台に位置し美しい景色が楽しめるガーデンなど、福山のバラの楽しみ方の多様さを感じられるのも魅力。

さらに、登録庭園に含まれるバラ農園では楽しいバラ体験もできます。ここでは農薬を使わず、有機肥料で食用バラを育てており、園内ではバラ摘み体験のほか、バラアイスやバラジュース、バラティーなど、バラの香りと風味を堪能できます。

訪問する庭は、21カ所の中から自由に選ぶことができ、希望に合わせてコースを組み立てることができます。さらに、旅の途中にはユネスコ世界の記憶や日本遺産にも認定されている港町「鞆の浦」での昼食やまち歩き、神勝寺、福禅寺 対潮楼、阿伏兎観音、内海大橋などの名所を組み合わせることも可能。
庭を巡りながら、その土地の歴史や風景、食文化にも触れる——。福山のガーデンツーリズムは、バラをきっかけにまち全体を楽しむことができる旅なのです。
ツアーは完全カスタマイズ。ガーデンツーリズムセンターが旅をコーディネート
「ばらのまち福山 ガーデンツーリズム」の特徴は、あらかじめ決められたツアーではなく、希望に合わせて旅を組み立てられることです。
ガーデンツーリズムセンターに相談すると、訪れたい庭や観光スポットをもとに、オリジナルのコースを提案してくれます。個人邸の庭を訪れる場合には、事前に所有者の都合を確認してスケジュールを調整してくれるため、個人では難しい庭見学も安心して楽しむことができます。
また、移動手段としてタクシーの手配や、ランチやカフェ、地元のお土産スポットの紹介なども相談可能。庭巡りに加えて観光や食事も組み合わせた、一日を通して楽しめる旅をつくることができます。

さらに希望すれば、ばらのまち福山ガーデンツーリズム協議会認定のばらガイドを依頼することもできます。ガイド料は1グループ2時間2,200円。ばらのまちづくりの歴史や庭の見どころ、福山ならではのバラ文化について解説を聞きながら巡ることで、庭の楽しみ方がより深まります。
個人で庭を探して回るのではなく、地域の人たちに支えられた庭を訪ね、まちの文化に触れる——。福山のガーデンツーリズムは、そんなゆったりとした庭の旅を体験できる仕組みになっています。
